オプゼン

オプゼンは、クロアチアのダルマチア地方南部に位置するドゥブロヴニク＝ネレトヴァ郡の小都市です。2011年の国勢調査では、人口は3,254人と報告されています。ネレトヴァ川の河口から上流へ12km遡った場所に位置し、周辺地域は「緑の渓谷（Zelenom dolinom）」と称される豊かな自然に恵まれています。

豊かな自然と農業

オプゼン周辺は、クロアチア国内でも有数の果物や野菜の産地として知られています。特にミカンの栽培が盛んで、ネレトヴァ川の恵みを受けた肥沃な土地が、高品質な農作物を育んでいます。温暖な気候も農業に適しており、多様な作物が栽培されています。

歴史

オプゼンの名前は、1684年にヴェネツィア共和国によって築かれたオプス要塞に由来します。要塞の跡は現在も旧市街の一部として残っており、歴史的な景観を今に伝えています。町の中心部は、ローマ時代には大広場の一部であったとされています。

オプゼンが文献に初めて登場するのは1387年のことです。14世紀には、ラグーサ共和国の交易地として栄え、特に塩の取引で重要な役割を果たしました。1798年にはこの地域で最初の学校が開設され、1845年までネレトヴァ地域で唯一の教育機関として機能しました。

聖ステファン教会

町の中心部にある聖ステファン教会は、オプゼン教区教会として重要な役割を果たしています。中央広場に位置し、地域住民の信仰の中心となっています。教会の美しい建築様式は、訪れる人々を魅了します。

オプゼンは、豊かな自然、歴史的な背景、そして温暖な気候が調和した魅力的な都市です。ネレトヴァ川の恵みを受けた農業、ヴェネツィア共和国時代の要塞跡、ラグーサ共和国時代の交易地としての歴史など、様々な魅力が訪れる人々を惹きつけます。

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