オリンパス・ボイストレックシリーズ

ボイストレック（Voice-Trek）について

ボイストレック（Voice-Trek）は、OMデジタルソリューションズが展開していたICレコーダー及びデジタル録音システムの商標です。かつてオリンパス映像事業部で開発され、長い歴史を背景に多くのユーザーに親しまれてきました。特に会議や講演会の録音用途に重宝され、その小型・軽量な特性が評価されていました。

沿革の歴史

オリンパスは1969年に初めてのマイクロカセットレコーダー「ZUIKO PEARLCORDER」を市場に投入しました。これにより、録音技術は大きな前進を遂げ、小型で軽量なデバイスはさまざまな場面で利用されるようになりました。その後の1997年、オリンパスはICレコーダーD-1000を国外にて発売し、1998年にはボイストレックの名の下で国内市場への参入を果たしました。

2005年には、USB端子を搭載したボイストレックV-20が登場し、さらには2008年にオリンパス初のPCMレコーダーLSシリーズの第一弾となるLS-10が発表され、その技術革新が続きました。これにより、ボイストレックは多様なニーズに応える製品群へと成長を遂げていきました。

国内のICレコーダー市場において、オリンパスは2006年から2013年にかけて8年連続で首位を維持しました。しかし、2014年にはシェアが35.6%となり、ソニーに首位を奪われてしまいます。その後、OMデジタルソリューションズに事業が移管された後の2022年には、9年ぶりに国内市場でのシェア首位を奪い返すことに成功しました。これまでの努力と技術革新の賜物といえるでしょう。

ボイストレックの商標終了

2023年4月、ボイストレックは事実上その後継ブランドであるWSシリーズ（WS-882・WS-883）が登場したことにより、商標の使用が終了しました。新たなWSシリーズは、ボイストレックから進化した形で、さらなる技術革新を取り入れた製品となっています。

まとめ

ボイストレックは、長い歴史を背負い、多くの人々に信頼され続けてきたブランドです。会議や講演会など、さまざまな場面での録音ニーズに応えてきたその功績は、後継のWSシリーズへと引き継がれ、引き続き人々の音声記録のニーズに応えていくことでしょう。音声録音の技術は日々進化していますが、ボイストレックが築いてきた歴史は今でも多くのユーザーに影響を与え続けています。

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