オリンピック ローイング競技
オリンピックにおけるローイング競技は、男子が1900年のパリ大会、女子は1976年のモントリオール大会で初めて正式種目として採用されました。第1回アテネ大会でも実施が予定されていましたが、悪天候のために中止となっています。
名称の変更
長らく「ボート競技」として親しまれてきましたが、
国際競技連盟であるWorld Rowing(
国際ローイング連盟)が団体名と競技名を「ローイング」としたことを受け、日本国内でも2023年1月に競技名が「ローイング」に変更されました。これにより、
競艇との混同を避ける狙いもあります。また、日本ボート協会も
日本ローイング協会へと名称変更しています。
レースについて
男子種目は、基本的に2000mの距離で競われます。ただし、過去には1750m(1900年)、1.5マイル(1904年、1908年)、1880m(1948年)といった異なる距離で実施されたこともあります。女子種目は、1992年大会までは1000mで行われていましたが、それ以降は男子と同様に2000mで実施されています。
現在のような1レース6艇で競う形式になったのは1936年大会からです。それ以前は、2~3艇でレースが行われていました。
開催種目
オリンピックでは、以下の14種目が実施されています(Oは開催種目)。WCは世界選手権で実施される種目を示します。オリンピック開催年には、WCの種目は実施されません。
(種目一覧は割愛。原文ではOとWCの表記があるのみ)
選考方法
オリンピックの出場資格を得るための主な基準は以下の通りです。
前年度の世界選手権で、各種目ごとに設定された基準順位を上回る。
各地区予選(
アジア、アフリカ、
ラテンアメリカ)で、各種目ごとに設定された基準順位を上回る。
オリンピック最終予選で、各種目ごとに設定された基準順位を上回る。
世界選手権で獲得した出場資格は国に与えられるため、本大会までにクルーの変更が可能です。一方、その他の予選で獲得した出場資格は個人に与えられるため、原則として変更は認められません(怪我や病気の場合を除く)。
その他
メダル獲得数の国別一覧
参加国
関連事項
オリンピックのローイング競技・男子メダリスト一覧
オリンピックのローイング競技・女子メダリスト一覧
世界選手権
国際ローイング連盟 (FISA)
外部リンク
国際オリンピック委員会 - ボート
日本オリンピック委員会 - ボート
脚注