オレの妹急上昇

ドラマ『オレの妹急上昇』の概要

『オレの妹急上昇』は、1987年11月16日より1988年3月21日まで、フジテレビ系列で放映された全18回のホームコメディドラマです。このドラマの特徴は、30分枠で展開される軽快なストーリーと、若手俳優の坂上香織が初主演を務めている点です。

ストーリー

物語は、大学受験に失敗して二浪生活を送っている桜河内信之介を中心に展開します。信之介の父である岩之介は、新宿区役所の頑固なワンマン上司で、無遅刻無欠勤が続き、家の中でも時代がかった考え方を持っています。そんな彼がある朝、新聞で愛娘みゆきの大きなモデル広告を目にしたことで、家庭内が騒然となります。

信之介が無断で身内の妹、みゆきをモデルとして活動させていたことが発覚します。その日、信之介とみゆきが一緒に通学の途中にある駅前で、みゆきのポスターを見つけてしまい、岩之介は神経を尖らせます。夕方、岩之介が帰宅すると、待ち構えていた芸能プロダクションの関係者たちが現れ、みゆきも芸能界に引き込もうとします。

しかし、岩之介は全くその気がなく、次々と訪問者を追い返します。しかし、そこで訪れた女社長の杉浦は、みゆきの心を開かせるために巧妙な手法を駆使して交渉を試みます。みゆきは、条件として兄の信之介をマネージャーに任命することを求めます。

すると、岩之介は信之介にある無理難題を提案します。それは、信之介が女装してみゆきのマネージャーとなるというものです。信之介はみゆきを成功させて、自分も芸能界デビューをしたいと願っていたため、しぶしぶこの提案を飲むことに。

「桜河内さくら」という新しい名前を名乗り、信之介は二重生活を始めます。このユニークな設定から、家族の絆や成長を描きながら、さまざまなトラブルやハプニングが繰り広げられます。

主なキャスト

• - 桜河内信之介（布川敏和）: 物語の主人公で、妹のマネージャーとして二重生活を始める。
• - 桜河内みゆき（坂上香織）: 信之介の妹で、中学生からモデル活動を始める。
• - 岩之介（左とん平）: 信之介の父。頑固で家庭内の権威的存在。
• - 杉浦良江（五十嵐まゆみ）: みゆきをマネージメントしようとする女社長。

制作と音楽

ドラマの制作はフジテレビ及び共同テレビによって行われ、演出は若松節朗などが手掛けました。音楽にはたかしまあきひこが関わり、主題歌も流行の楽曲が起用されました。特に、第9話から最終話までのエンディングテーマは、MEGUが歌う「Bye Bye School Girl」で、多くの視聴者の印象に残っています。

影響とエピソード

このドラマは、当時の多くの家庭に愛され、特にファミリーコメディとしての地位を確立しました。また、沖縄テレビでの放送経路の変更など、放送メディアにも影響を与えました。ユーモアあふれるストーリー展開と、真面目なテーマが巧みに組み合わさったこの作品は、現在でも評価されています。

もう一度検索