オレグ・プロタソフ

オレグ・プロタソフは、1964年2月4日、ウクライナのドニプロペトロウシク（現ドニプロ）出身の元サッカー選手、サッカー指導者です。現役時代はフォワードとして、ソビエト連邦代表およびウクライナ代表で活躍しました。

選手としての輝かしい実績

プロタソフは、1980年代のソ連を代表するストライカーとして知られています。クラブレベルでは、ソ連リーグ歴代8位となる125ゴールを記録。代表では、オレグ・ブロヒンに次ぐソ連代表歴代2位の29ゴールを挙げました。1988年のUEFA欧州選手権では決勝に進出しましたが、フランク・ライカールトの徹底マークに苦しみ、チームも0-2で敗れています。

地元のドニプロ・ドニエプロペトロウシクでキャリアをスタートさせ、後にディナモ・キーウへ移籍。この間、ソ連リーグ得点王に3度、MVPに1度輝き、2度のリーグ優勝を経験しています。ギリシャでのプレーを経て、1994年にはJリーグのガンバ大阪に加入。3月19日の名古屋グランパスエイト戦でJリーグ初ゴールを記録しました。1995年6月28日の清水エスパルス戦では、ガンバ大阪の外国人選手として初のハットトリックを達成。リーグ戦28試合で13ゴールを挙げましたが、同年限りで退団しました。

指導者としてのキャリア

引退後は監督に転身し、オリンピアコス、ステアウア・ブカレストなどを経て、2005年末から2008年初めまでFCドニプロ・ドニプロペトロウシクの監督を務めました。その後、FCクバン・クラスノダールの監督に就任し、クバンをプレミアリーグ昇格に導きました。2010年からはFCロストフの監督を務め、2014年10月にはルーマニア1部リーグのFCアストラ・ジュルジュの監督に就任しました。

所属クラブ

1981年-1987年：ドニプロ
1988年-1990年：ディナモ・キーウ
1990年-1994年：オリンピアコス
1994年-1995年：ガンバ大阪
1996年-1998年：ヴェリアFC
1998年-1999年：プローデフティキFC

代表歴

ソビエト連邦代表：1987年-1991年
ウクライナ代表：1994年

タイトル

ソ連リーグ優勝：1983年（ドニプロ）、1990年（ディナモ・キーウ）
ソ連カップ優勝：1990年（ディナモ・キーウ）
ギリシャカップ優勝：1992年（オリンピアコス）
ギリシャリーグ優勝：2002/03（オリンピアコス、監督として）
ソ連リーグ得点王：1985年、1987年（ドニプロ）、1990年（ディナモ・キーウ）
ソ連リーグ年間最優秀選手賞：1987年（ドニプロ）

オレグ・プロタソフは、選手として、そして指導者として、その才能を発揮し、多くのタイトルを獲得しました。彼の功績は、サッカー史に深く刻まれています。

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