オ・グローベ

オ・グローベ：ガリシアの自然と文化が息づく半島

オ・グローベ（O Grove）は、スペイン北西部、ガリシア州のポンテベドラ県に位置する自治体です。リア・デ・アロウサ（アロウサ湾）の南岸に突き出た小さな半島に位置し、その独特な地形と美しい景観で知られています。コマルカ・ド・サルネスを構成する自治体の一つであり、ガリシアの豊かな自然と文化を体験できる場所として、多くの人々を魅了しています。

地理

オ・グローベは、オ・バオと呼ばれる地峡によって本土と繋がっており、半島のような形状をしています。面積は約21.89平方キロメートル。この地峡は、長さ約2km、中央部の幅は約500mで、ウミア川と南からの海流によって運ばれた堆積物によって形成されました。1632年の地図では島として描かれていましたが、1784年に初めて半島として地図に登場しました。

半島の最高地点はシラデージャ山（標高167m）で、次いでコン・ダ・ガルダ山（標高95m）となっています。半島内には小さな小川がいくつか流れており、市街地にはラソエイロ川口があります。また、半島北部には淡水池であるボデイラ池があり、周辺のリア・デ・アロウサ岸の入り江、砂丘、ラグーン、島嶼などは、1989年にラムサール条約登録地として登録されました。

人口

2008年のスペイン統計局のデータによると、オ・グローベの人口は11,264人です。住民は主に、市街地とトシャ島を含むサン・マルティーニョ教区と、半島西側のサン・ビセンテ教区に分かれて暮らしています。サン・マルティーニョ教区には10,147人が居住しており、サン・ビセンテ教区の人口は1,117人となっています。

政治

2007年の自治体選挙の結果、自治体首長はガリシア社会党（PSdeG-PSOE）のホセ・アントーニオ・カカベーロス・リコが務めています。自治体評議員は、ガリシア国民党（PPdeG）：7、ガリシア社会党：4、ガリシア民族主義ブロック（BNG）：3、その他：3（統一左翼ガリシアEU-IU、ガリシア主義党PG、Alternativa Meca（A MECA）、各1）となっています。

教区

オ・グローベは、以下の2つの教区に分けられます。

サン・マルティーニョ・ド・グローベ（San Martiño do Grove）
サン・ビセンテ・ド・グローベ（San Vicente do Grove）

オ・グローベは、その美しい自然景観と豊かな文化遺産、そして新鮮な海の幸で知られています。ガリシア地方を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

* Complejo intermareal Umia-Grove | Ramsar Sites Information Service

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