オークランド美術館(マオリ語:トイ・オ・タマキ)は、
ニュージーランドのオークランドに位置する、国内最大規模の美術館です。オークランド中心部のアルバート公園内にあり、豊かな自然に囲まれた美しい環境で芸術作品を鑑賞できます。
歴史
美術館は1888年、当時の
ニュージーランド総督ジョージ・グレイ卿の寄付によって、美術館と公共図書館の複合施設として設立されました。当初の建物は、メルボルンの建築家ジョン・ハリー・グレインジャーとチャールズ・デブロによって設計され、レンガと漆喰で造られました。その後、コレクションの増加に伴い、展示スペースの拡張が必要となり、1995年には別棟「ニューギャラリー」が開設され、現代美術作品が展示されるようになりました。2007年にも改修工事が行われ、展示スペースがさらに拡充されています。
コレクション
美術館のコレクションは、
ニュージーランドの投資家ジェームズ・タノック・マッケルビーや、ニューヨークの美術品収集家ジョシー・ロバートソンなどからの寄贈や遺贈によって充実しました。
ニュージーランド出身の画家コリン・マッカホン、マーティ・フリードランダー、フランシス・ホジキンス、ゴットフリード・リンダウアーなどの作品に加え、ヨーロッパ出身で
ニュージーランドで活動した芸術家や、イギリス人芸術家の作品も収蔵されています。また、画家自身から寄贈された貴重な作品も数多く存在します。
オークランド美術館のコレクションは、
ニュージーランド美術の発展をたどる上で重要な役割を果たしており、国内外の幅広い観客に感動を与え続けています。
主な収蔵作家
コリン・マッカホン
マーティ・フリードランダー
フランシス・ホジキンス
ゴットフリード・リンダウアー
参考文献
Architecture. Auckland Art Gallery, abgerufen am 1. April 2018 (englisch).
Shaw: A History of New Zealand Architecture. 1997, S. 64.
Richards: A Note from the Antipodes: The Fine Arts Library, University of Auckland, N.Z.. 1973, S. 34.
Margaret McClure: Auckland region - Arts and culture. In: Te Ara - the Encyclopedia of New Zealand. Ministry for Culture & Heritage, 5. August 2016, abgerufen am 1. April 2018 (englisch).
* Bowen: Contemporary Art In The Commonwealth. 1964, S. 19.