オーストラリア・ニュージーランド銀行

オーストラリア・ニュージーランド銀行（ANZ）

オーストラリア・ニュージーランド銀行（ANZ）は、175年以上の歴史を持つオーストラリアの中堅銀行であり、現在は32の国や地域で営業を展開しています。主にオーストラリアやニュージーランドを中心に、アジア・太平洋地域及びアメリカ、欧州、中東にもネットワークを広げています。ANZのロゴは蓮（ロータス）をイメージしたデザインで表現されており、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを象徴しています。

企業の特徴

ANZはオーストラリアにおけるトップ10の大企業の一つであり、特にニュージーランド市場でも高い時価総額を誇ります。また、アジア地域においては、最も多くの拠点を持つ豪系銀行として、「スーパー・リージョナル・バンク」を目指しています。通称ANZは、オーストラリア国内ではコモンウェルス銀行やウェストパック銀行に次ぐ規模を誇っており、2020年代にはアジアでのコーポレートバンクとして第4位の評価を受けた実績も有しています。

環境の持続可能性を重視した経営方針もあり、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスで銀行部門のトップに選定されるなど、世界で最も持続可能な銀行として評価されています。

スポーツへの貢献

ANZはスポーツ分野にも積極的に関与しており、全豪オープンやラグビーワールドカップなどの大規模イベントをスポンサーしています。特に、「ANZスタジアム」の命名権を有し、シドニーオリンピックの会場として使用されました。さらに、オーストラリア代表チームと日本代表チームの対戦が行われたワールドベースボールクラシックでは、公認スポンサーとしての役割を果たしました。

日本における主な業務

日本では主に法人向けの業務を行っています。以前は個人向け業務も取り扱っていましたが、2022年12月に該当部門を終了し、SBIホールディングスに業務を移管しました。現行のサービスには、外貨定期預金や仕組預金、海外送金、コーポレートファイナンスが含まれ、法人ニーズに特化しています。

提供している主要なサービスには、オーストラリアドルやニュージーランドドルの外貨預金や円建ての預金があり、仕組預金として通貨オプションを組み合わせた商品もラインナップされています。また、日本からの現地口座開設や外国向け送金などもサポートしています。

沿革

ANZは1835年にBank of Australasiaとして設立され、1951年にはUnion Bank of Australiaと合併し、現在の名称に改称しました。日本には1969年に駐在員事務所を開設し、1985年には東京に支店を開設しました。日本における営業を拡大する中で、常に地域ニーズに応じたサービスの最適化を図ってきました。

社会貢献活動

社会貢献にも力を入れており、教育や雇用創出、金融リテラシー向上、持続可能な社会の実現などに取り組んでいます。特に東日本大震災後には、復興支援として寄付活動を行ったほか、国内外での地域貢献活動にも従事しています。

まとめ

オーストラリア・ニュージーランド銀行は、地域金融機関としての役割を超え、環境問題への取り組みやスポーツ支援、さらには社会貢献活動にも力を注いでいる。今後も持続可能な経営を通じて、地域社会に役立つ存在であり続けることが期待されています。

もう一度検索