オーディトリアム

オーディトリアムとは

オーディトリアム（auditorium）は、劇場、コンサートホール、映画館などにおいて、観客がパフォーマンスを鑑賞するための空間を指す言葉です。映画館では、スクリーンの数に応じて複数のオーディトリアムが設けられます。

語源

この言葉は、古代ギリシアのオーディトリアムに由来します。当時のオーディトリアムは半円形の観覧席で、同心円状の通路（diazomata）によって区切られ、さらに縦の通路によって座席区画が分けられていました。

現代のオーディトリアム構造

現代の劇場では、観客席と舞台は通常プロセニアムアーチで隔てられていますが、それ以外にも様々な舞台形態が存在します。オーディトリアムは、口語では「ハウス (house)」とも呼ばれます。

オーディトリアム内の座席料金は、通常、舞台の内容の質によって変動します。観覧席には以下の種類があります。

ストール (Stalls) / アリーナ (Arena)
ステージと同じ高さ、またはそれより低い位置にある平らなエリアです。
バルコニー (Balconies) / ギャラリー (Galleries)
オーディトリアム後方に向かって一段以上高くなっている座席エリアです。
大規模な劇場では、ストールの上部や後方に複数階構造が垂直に積み重なっており、最下層は通常「ドレスサークル (dress circle)」や「グランドサークル (grand circle)」と呼ばれます。
特に大規模なオペラハウスでは最上階が「神々 (the gods)」と呼ばれることもありますが、ステージからかなり遠い場所に位置します。
ボックス (Boxes)
ステージの正面や側面、またはステージ上に設けられた区画席です。
見晴らしの良い場所に位置し、通常5人程度までの少人数で利用されます。
オーディトリアム内で最も高級な席であり、特に高貴な人が使用する際には「ステートボックス (state box)」や「ロイヤルボックス (royal box)」が設けられます。

同じ語源の別の使われ方

オーディトリアムという言葉は、教会では「ネイブ (nave)」と呼ばれる場所、日本語では本堂や身廊を意味します。ここは聴衆が起立する場所です。また、修道院では、初めて訪れた人のための受付用の建物を指すこともあります。

関連項目

* コンサートホール'>コンサートホール

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