オートルート

オートルート (フランスの高速道路)

オートルートは、フランスにおける高速道路を指す言葉です。フランス語で "Autoroute" と表記されます。

定義と特徴

法律による明確な区分は存在しませんが、1955年4月18日の法律55-435号、高速道路法に基づいて、国道であり、かつ自動車専用道路として流入出が制限されている道路がオートルートと認識されています。

フランスにおける「国道」は、日本のように一般国道のみを指すのではなく、国が管理する道路全般を意味します。したがって、日本の一般国道に相当する道路と、国が管理する高速道路の両方が含まれます。

なお、フランスには日本の県道や市町村道に相当する道路でも、高速道路並みの規格を持つものが存在しますが、これらは高速道路とは呼ばれません。これらのうち、自動車専用道路として指定されているものは「準高速道路 (voie rapide)」と呼ばれます。

有料制

フランスでは、「道路は無料」という原則が存在します。しかし、高速道路法により、特別な場合には混合経済会社（SEM、Société d' Economie Mixte、官民合同の出資会社）や許可会社が有料で道路を建設することが認められています。そのため、オートルートは事実上、有料制が採用されています。

ただし、公共性の観点から無料であるべきとされる道路や、機能上重要な路線（都市内高速道路、港湾道路、国境近郊の道路など）は無料となっています。

路線延長と制限速度

オートルートの有料部分の路線延長は約12,000kmに及びます。制限速度は通常時速130kmですが、雨天時は時速110km、濃霧や降雪時は時速50kmに制限されます。

その他の情報

関連情報として、フランスの国道一覧を参照ください。

外部リンク

• - フランスの国道一覧

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