オービック御堂筋ビル

大阪市中央区、歴史とビジネスが息づく平野町に位置する「オービック御堂筋ビル」は、大阪の大動脈である御堂筋沿いに堂々とそびえ立つ超高層ビルです。そのモダンで洗練された外観は、御堂筋の新たなランドマークとして周囲の景観と調和しています。

建設工事は、2017年（平成29年）5月9日に着工し、約2年半の工期を経て2020年（令和2年）1月に無事竣工を迎えました。このビルは、景観保護の観点から長らく厳格な高さ制限が設けられてきた御堂筋において、その規制緩和を受けて建設された建築物の一つとしても特筆されます。これにより、御堂筋沿いにおける都市機能のさらなる高度化と集積を象徴する存在となりました。

ビルの内部構成は多岐にわたり、利用者に様々な機能を提供しています。地上1階には、訪れる人々の利便性を高める店舗が設けられています。2階は、ビジネスイベントやセミナー、研修など多目的に利用可能な多目的ホールや、規模に応じた貸会議室が配置されており、多様なニーズに応えるフレキシブルな空間となっています。3階から13階にかけては、現代のビジネス環境に求められる高い機能性を備えたオフィスフロアが広がっており、多くの優良企業がここに本社や支店を構えています。そして、ビルの高層部、15階から25階には、三菱地所グループが運営する高級ホテル「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋」が入居しており、オフィスワーカーだけでなく、国内外からの訪問者にも快適な宿泊を提供しています。

オフィスフロアは、ワーカーの生産性と快適性を最大化するための充実したスペックを誇ります。基準階面積は約568坪という広大なスペースを有し、企業の成長や組織変更に合わせた柔軟なオフィスレイアウトを実現します。天井高は3,000mmと高く設定されており、開放的で快適な執務空間を提供。空調システムには、フロア内の各区画で個別に温度調整が可能な冷暖フリーの個別空調が採用され、一人ひとりの快適な環境作りをサポートします。窓には断熱性・遮熱性に優れたLow-E複層ガラスが用いられ、外気の影響を抑えつつ自然光を取り込みます。床荷重は一般的なオフィスワークに対応する500kg/㎡ですが、ヘビーデューティーゾーンでは1,000kg/㎡まで対応可能であり、重量物の設置にも柔軟に対応します。天井はグリッドシステム天井で、照明には省エネルギー性に優れたLED照明が採用され、環境負荷低減に貢献。OAフロアは高さ100mmが確保され、ネットワークケーブルや電源コードを床下に効率的に配線できます。また、十分な電気容量として60VA/㎡が供給されており、IT機器を多用する現代のオフィス環境に十分対応できる仕様となっています。

この高機能なオフィスフロアには、様々な分野のリーディングカンパニーや専門性の高い組織が入居しています。主な入居者としては、ビル名にも冠される株式会社オービックの大阪本社（10～12階）をはじめ、

空調・衛生設備の専門商社である東テク株式会社の大阪支店（3階）
不動産デベロッパーである中央日本土地建物株式会社の関西支社（4階）
書籍・教材販売や情報処理サービスを手掛ける株式会社丸善インテックの本社（6階）
製薬会社である日本臓器製薬株式会社の本社（7階）
医療関連製品などを扱うジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の大阪支店（8階）
弁護士法人淀屋橋・山上合同（9階）

などが挙げられ、多岐にわたるビジネス活動の拠点となっています。

交通アクセスにおいても、オービック御堂筋ビルは卓越した利便性を誇ります。最寄りの駅は、大阪の主要な地下鉄路線であるOsaka Metro御堂筋線の淀屋橋駅で、ここからビルまでは徒歩わずか約3分という至近距離です。また、京阪本線の淀屋橋駅からも徒歩約7分でアクセス可能であり、京阪沿線からの通勤や、京都方面への出張にも便利な環境にあります。このように、鉄道網の中心地に近いロケーションは、ビジネス活動における機動性を大きく高めます。

オービック御堂筋ビルは、最先端の設備を備えた高機能オフィス、快適なホテル、そして利便性の高い商業・交流施設を一体的に備えた複合ビルとして、御堂筋エリアにおけるビジネスと交流の新たな中心地としての役割を担っています。

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