オープンジョー

オープンジョーについての詳細

オープンジョー（Open Jaw）は、往復や周回の航空券の一形態を指し、発着地が片方もしくは両方異なる飛行券のことです。この用語は「開いた顎」を意味し、航空路がその形状に似ていることから名付けられました。オープンジョーを利用する際には、航空券に含まれない区間（サーフェイス）に関する交通費を自己負担することになります。

オープンジョーの種類

オープンジョーには主にシングルオープンジョーとダブルオープンジョーの2つの種類があります。

シングルオープンジョー

シングルオープンジョーは、往路または復路のどちらか一方の発着地が別の場所となる航空券です。例えば、往路が成田（東京）からケネディ（ニューヨーク）で、ニューヨークからワシントンまでの陸路移動を経て、復路がダレス（ワシントン）から成田に戻るケースが挙げられます。また、関西（大阪）から浦東（上海）に行き、その後浦東から中部（名古屋）に戻る例も含まれます。特に往路の到着地と復路の出発地が異なる場合、しばしばこのシングルオープンジョーを指すことがあります。

ダブルオープンジョー

ダブルオープンジョーは、往路と復路の両方の発着地が全く異なる航空券です。例えば、成田（東京）からドゴール（パリ）に向かい、その後パリからロンドンへの移動を経て、ヒースロー（ロンドン）から関西（大阪）に戻るパターンです。

運賃の計算

普通運賃の場合、以前は同一国内でない発着地が往復とみなされることはありませんでしたが、ルールの見直しがあり、オープンジョーを利用した旅程も正しく運賃計算されるようになりました。具体的には、オープンジョーが2つの旅程となり、地上交通（サーフェイス）部分の距離が往復の運賃区間よりも短くない場合、国をまたいでも往復として計算できるようになります。

サーフェイス部分は往復の運賃計算に含まれ、1/2直行往復運賃（HRT）での算出が行われます。また、場合によってはサーフェイス部分も運賃計算および掛かる搭乗回数に含まれることがあります。

一方、正規割引運賃や格安航空券を利用する場合、オープンジョーにはストップオーバー（途中降機）と同様の制約が課されることがあるため、事前に条件を確認しておくことが重要です。

関連項目

• - ストップオーバー: 旅行の途中で異なる場所に一時的に滞在することを指し、オープンジョーと関連しています。

オープンジョーは、独自の旅行計画を立てる上で非常に便利な選択肢となります。そのため、海外旅行や国内旅行を企画する際には、この航空券の活用を検討してみると良いでしょう。

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