オールド・ファッションド・クリスマス

『オールド・ファッションド・クリスマス』

『オールド・ファッションド・クリスマス』（原題：An Old-Fashioned Christmas）は、1984年にリリースされたカーペンターズの第二作目のクリスマスアルバムです。このアルバムは、カレン・カーペンターの死後に発表されたもので、彼女の特徴的な美しいボーカルを堪能できる作品です。

アルバムの制作には、生前のカレンが参加した1978年のクリスマスアルバム『クリスマス・ポートレイト』からの未発表トラックや、1974年に発表された「サンタが街にやってくる」のバラードアレンジなどが活用されています。斬新なサウンドの制作は、リチャード・カーペンターやピーター・ナイトが中心となって行い、その多くはイギリスの名スタジオ、アビー・ロードで収録されました。

アルバムのハイライトは、リチャード・カーペンターがリードボーカルを担当したタイトル曲「オールド・ファッションド・クリスマス」です。この楽曲は、リチャードとジョン・ベティスの共作によるものです。他にも、クリスマスキャロルやポピュラーソングのカバーが収められており、バラエティに富んだ内容となっています。特に「リトル・オルター・ボーイ」は、クリスマスシングルとしてリリースされ、リチャードはカレンのボーカルパフォーマンスをその中でも特に素晴らしいと評しています。

収録曲には、讃美歌やクリスマスソングのインストゥルメンタルアレンジも含まれており、聴く人をリラックスさせる穏やかな雰囲気が漂います。たとえば、「天なる神には」や「ハッピー・ホリデイ」など、心温まるメロディーが楽しめます。加えて、ポピュラーなクリスマスソング「サンタが街にやってくる」なども収録されており、聴くたびにクリスマスの楽しさを思い出させてくれます。

本作は、1996年に『クリスマス・ポートレイト』と一緒にリリースされたコンピレーションアルバム『クリスマス・コレクション』でも楽しむことができ、クリスマスシーズンにぴったりの音楽集として、多くのファンに親しまれています。カーペンターズの温かいハーモニーと、リッチなアレンジが融合した『オールド・ファッションド・クリスマス』は、時代を超えて愛され続ける作品です。

参加アーティストとしては、カレン・カーペンターがボーカルを担当し、リチャード・カーペンターがピアノやキーボードで伴奏をするなどしています。さらに、他のリズムセクションやバッキングボーカルのメンバーも、アルバムにふさわしい豊かな音を作り出しています。

このアルバムは、カーペンターズのファンだけではなく、クリスマスを愛する全ての人に楽しんでもらえる一枚となっており、聴くことで心温まるひと時を提供してくれるでしょう。

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