オール・タイム・ロウ

オール・タイム・ロウ (All Time Low)

オール・タイム・ロウは、アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア出身のポップ・パンクバンドです。グリーン・デイやブリンク 182からの影響を感じさせるサウンドと、キャッチーなメロディー、そしてエネルギッシュなライブパフォーマンスで、多くのファンを魅了しています。

バンドの歩み

2003年 - 2006年: 結成と初期の活動

2003年、高校生だったアレックス・ガスカースとジャック・バラカットを中心にバンドを結成。バンド名はニュー・ファウンド・グローリーの楽曲から名付けられました。当初はブリンク 182のカバーを中心に活動していましたが、次第にオリジナル楽曲の制作を開始します。

2004年には1stEP『The Three Words To Remember In Dealing With The End』でインディーズデビュー。2005年には1stアルバム『The Party Scene』をリリースしました。2006年には大手インディーズレーベルのホープレス・レコードに移籍し、2ndEP『Put Up Or Shut Up』をリリース。メンバー全員が高校生ながら、インディーズアルバムチャートで20位を記録しました。

2007年 - 2008年: 『So Wrong, It's Right』の大ヒット

2007年、2ndアルバム『So Wrong, It's Right』をリリース。全米アルバムチャートで62位を記録し、全世界で30万枚以上を売り上げるヒット作となりました。特に、地元のストリッパーについて書かれた2ndシングル「Dear Maria, Count Me In」は、彼らの代表曲となり、ライブの定番曲として愛されています。また、アメリカのロック専門雑誌「オルタナティヴ・プレス」で「Band of the Year 2008」に選出されるなど、人気はますます高まりました。

2009年: 『Nothing Personal』とメジャーレーベルとの契約

2009年5月には初来日公演を行い、日本のファンを熱狂させました。同年7月には3rdアルバム『Nothing Personal』をリリースし、全米アルバムチャートで初登場4位を記録。マット・スクワイアやブッチ・ウォーカーら大物プロデューサーを迎えた意欲作となりました。また、この頃にはメジャーレーベルのインタースコープ・[[レコード]]との契約を発表し、新たなステージへと進むことになります。

2010年 - 2011年: メジャーでの挑戦『Dirty Work』

2010年には映画『アリス・イン・ワンダーランド』のサウンドトラックに楽曲を提供。また、アコースティック・ミニライブアルバム『MTV Unplugged』やフルライブアルバム『Straight to DVD』をリリースしました。2011年にはメジャーデビューアルバム『Dirty Work』をリリースし、全米アルバムチャートで初登場6位を記録。ウィーザーのリヴァース・クオモとの共作「I Feel Like Dancin'」など、よりポップな曲調も取り入れました。

2012年 - 2014年: 原点回帰『Don't Panic』

2012年、インタースコープ・[[レコード]]から離れ、再びホープレス・レコードと契約。5thアルバム『Don't Panic』をリリースし、全米アルバムチャートで初登場6位を記録しました。このアルバムでは、初期の作品を手掛けたマイク・グリーンを再びプロデューサーに迎え、原点回帰とも言えるサウンドを追求しています。2013年には『Don't Panic: It's Longer Now』をリリースし、新曲を追加したリイシュー盤も発表しました。

2015年 - 現在: さらなる進化

2015年には6thアルバム『Future Hearts』、2017年には7thアルバム『Last Young Renegade』をリリースし、常に新しいサウンドを追求し続けています。精力的なライブ活動も続けており、世界中のファンを魅了しています。

メンバー

アレックス・ガスカース (Alex Gaskarth): ボーカル、ギター担当。バンドのフロントマンであり、多くの楽曲の作詞も担当しています。
ジャック・バラカット (Jack Barakat): ギター、バックボーカル担当。ライブでは観客を盛り上げるムードメーカーです。
ザック・メリック (Zack Merrick): ベース、バックボーカル担当。クールな性格で、バンドの音楽を支えています。
ライアン・ドーソン (Rian Dawson): ドラムス担当。力強いドラムプレイで、バンドのサウンドを支えています。

ディスコグラフィー

アルバム

The Party Scene (2005年)
So Wrong, It's Right (2007年)
Nothing Personal (2009年)
Dirty Work (2011年)
Don't Panic (2012年)
Future Hearts (2015年)
* Last Young Renegade (2017年)

まとめ

オール・タイム・ロウは、ポップ・パンクというジャンルにとらわれず、常に新しい音楽に挑戦し続けているバンドです。彼らの音楽は、聴く人に元気と勇気を与え、ライブパフォーマンスは観客を熱狂の渦に巻き込みます。これからも、彼らの進化から目が離せません。

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