カイル・ケラー (野球)

カイル・ロバート・ケラー

カイル・ロバート・ケラー（Kyle Robert Keller）は、1993年4月28日にアメリカ合衆国ルイジアナ州メテリーで生まれたプロ野球選手で、ポジションは投手です。現在は読売ジャイアンツに所属しています。ケラーは右投右打で、特に奪三振を得意とする選手です。なお、阪神タイガースに在籍していた2023年には、同姓のブライアン・ケラーがチームメイトであったため、スコアボード上では「K.ケラー」として表記されていました。

経歴

プロ入りとマーリンズ時代

ケラーは、2015年のMLBドラフトでマイアミ・マーリンズから15巡目（全体536位）で指名を受けてプロ入りしました。プロキャリアの初期は、マーリンズ傘下のマイナーチームで過ごし、2019年8月1日にメジャーへと昇格し、4日後にメジャーデビューを果たしました。しかし、オフにはDFA（指名保留）されたことから、マーリンズとの契約は終了しました。

エンゼルス時代

2020年1月、ケラーはホセ・エストラーダとのトレードにより、ロサンゼルス・エンゼルスに移籍しました。この年はメジャーにおいて2試合に登板しましたが、2021年の3月31日に再びDFAとなりました。

パイレーツ時代

2021年4月5日には金銭トレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍しました。パイレーツではその年に32試合に登板しましたが、オフにマイナー契約となり、そのまま自由契約となりました。

阪神タイガース時代

2021年12月18日、ケラーはNPBの阪神タイガースと契約を結びました。契約推定年俸は110万ドル（約1億2100万円）で、背番号は42でした。守護神候補として期待されましたが、来日が新型コロナウイルスの影響で遅れました。2022年の開幕戦で敗戦投手となった後、二軍での調整を経て復帰しました。その後は安定した投球を見せ、8月にはクローザーとしての役割も担いましたが、家庭の事情で帰国し、シーズンを通じて再来日することはありませんでした。

読売ジャイアンツ時代

2023年12月26日に読売ジャイアンツへの入団が発表されました。契約は単年で、推定年俸は1億2000万円＋出来高払いとなり、背番号は33です。

選手としての特徴

ケラーの持ち球には、最速97.8mph（約157.4km/h）のフォーシーム、縦のカーブ、さらには2021年オフにはスライダーやカットボールを新たに習得し、2022年にはフォークも加わりました。彼の多彩な球種は、特に奪三振を取る上での強力な武器となっています。

人物・エピソード

ケラーの愛称は「KK」で、来日後の好きな食べ物に豚骨ラーメンやお好み焼き、たこ焼きを挙げています。また、寮では自炊も行い、汁なしラーメンを好んで食べています。さらに、阪神タイガースに入団後に習得したフォークは、湯浅京己から教わったとのことです。彼の日々の生活や趣味、食に対するこだわりも、選手としての個性を際立たせています。

まとめ

カイル・ケラーは、アメリカで育ち、さまざまなチームでの経験を経て、現在は日本のプロ野球で活躍しています。彼の今後の活躍にも期待が寄せられています。

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