カウントダウン・ドキュメント 秒ヨミ!

カウントダウン・ドキュメント 秒ヨミ!

概要

『カウントダウン・ドキュメント 秒ヨミ!』（カウントダウン・ドキュメント びょうヨミ）は、2009年4月5日から2010年3月28日にかけて、日本テレビ系列局でオンエアされた中京テレビが制作したドキュメントバラエティ番組です。全51回が放送され、ハイビジョン制作に対応し、一部の地域では字幕放送も実施されました。

この番組は、特定の目標達成に向けて奮闘する人々や物事の過程を、文字通り「秒読み」のように時間経過を意識しながら追いかける構成を特徴としていました。

番組内容の変遷

番組の放送期間中、そのスタイルは大きく二つの時期に分けられます。

初期（2009年4月 - 9月）

番組開始当初の半年間は、独特のドキュメンタリータッチが強調されていました。設定として、3人の「調査員」が、謎めいた存在である「ボス・カーシー」から与えられる様々な指令に基づき、目標達成を目指す様子を追いました。番組内では、進行する時間を強調するために、画面上に時計表示の演出が頻繁に用いられ、視聴者も目標までの時間経過を共有する感覚を味わえました。

この時期は、前番組の流れを引き継ぎ、放送時間が地域によって異なる形式が採用されていました。具体的には、40分版と30分版の二種類の長さで放送されていました。

出演者としては、今井ゆうぞう氏、中嶋美和子氏、中村蒼氏が調査員として登場し、番組の前面に立っていました。ナレーションは、声優の垂木勉氏が担当し、番組の世界観を構築していました。

後期（2009年10月 - 2010年3月）

2009年10月からは、番組は大きなリニューアルを実施しました。最大の変更点は、ナビゲーターとしてフリーアナウンサーの宮根誠司氏がレギュラー出演するようになったことです。宮根氏にとって、これは朝日放送を退社してフリー転身後、初めての中京テレビ制作レギュラー番組となりました。

宮根氏はスタジオ進行だけでなく、取材対象であるキーパーソンへのインタビューアーとしても活躍し、番組に新たな視点と深みをもたらしました。一方、初期に出演していた調査員たちは、リニューアル後はVTR出演という形でわずかに登場するにとどまり、およそ2ヶ月程度で番組からは事実上姿を消しました。

ナレーターも変更され、垂木勉氏から元日本テレビアナウンサーの小倉淳氏に交代しました。また、初期の特徴であった時計表示の演出は基本的に廃止されましたが、取り上げるテーマによっては、その後も時間経過を示す表示が使われることもありました。

放送時間の40分版と30分版という形式は、後期も継続されました。

主な出演者

調査員（2009年4月 - 2009年9月）:
今井ゆうぞう
中嶋美和子
中村蒼
ナビゲーター（2009年10月 - 2010年3月）:
宮根誠司
ナレーター（2009年4月 - 2009年9月）:
垂木勉
ナレーター（2009年10月 - 2010年3月）:
小倉淳

制作体制

この番組は中京テレビが制作・著作を担当し、複数の制作プロダクション（安寿、SION、One's Oneなど）が制作協力として参加する体制で制作されました。構成作家、リサーチ、技術スタッフ、編集、MA、音効、広報、デスク、AD、ディレクター、演出、プロデューサーに至るまで、多くのスタッフが番組制作に携わりました。

エンディングテーマ

番組のエンディングを彩ったテーマ曲は、放送月ごとに変更されました。JYONGRI、w-inds.、Plastic Tree、ET-KING、Alice Nine、EdgePlayer、リュ・シウォン、CLUB PRINCE、ベッキー♪#、関根麻里、TRIPLANEなど、バラエティ豊かなアーティストの楽曲が番組の締めくくりに使用されました。

ネット局

『カウントダウン・ドキュメント 秒ヨミ!』は、日本テレビ系列の全国27局でネット放送されました。しかし、番組に調査員として出演していた中嶋美和子氏の出身地である大分県では、系列局であるテレビ大分での放送はありませんでした。

前述の通り、ネット局は放送時間によって40分版と30分版に分かれていました。

約1年間という短い期間でしたが、番組は放送期間中に内容や出演者を大きく変化させながら、特定の目標達成までの道のりを描くドキュメントバラエティとして放送されました。

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