『カガクノミカタ』は、NHK Eテレで
2015年3月31日から放送されている
理科・科学番組です。この番組は、従来の
理科教育番組とは異なり、科学的な知識を一方的に教えるのではなく、日常生活の中に隠れている「ふしぎ」を発見するための「科学の見方」に焦点を当てている点が特徴です。
番組では、毎回一つの「ミカタ(見方)」をテーマに、特撮映像やアニメーションなどを効果的に使用しながら、子どもたちが能動的に課題を発見し、考える力を養えるような構成となっています。例えば、身の回りにある現象や物を観察する際に、どのような視点を持つと新たな発見につながるのか、といったことをわかりやすく解説しています。
番組の制作には、各分野のクリエイターが参加しており、その高いクオリティも評価されています。ナレーションは、人気ヒップホップグループ、
スチャダラパーのANIが担当し、番組に独特の雰囲気を加えています。また、アートディレクションと音楽は大野真吾が、タイトル映像は伊東玄己が、アニメーション原案・原画はヨシタケシンスケが、アニメーションは森下裕介が担当しています。
『カガクノミカタ』は、その教育的な内容だけでなく、映像や音楽などの芸術的な側面も高く評価され、
2016年度には
グッドデザイン賞を受賞しました。さらに、アメリカ国際フィルム・ビデオ祭では教育部門小学校カテゴリーでゴールド・カメラ賞を受賞し、第22回
文化庁メディア芸術祭では審査委員会推薦作品に選ばれるなど、国内外で高い評価を受けています。
2015年度に10本、2017年度に新たに10本が制作され、全20本が放送されました。番組を通して、子どもたちが科学的な視点や思考力を育み、日常の「ふしぎ」を自ら解き明かす喜びを感じられることを目指しています。
主なスタッフ
ナレーション - ANI(スチャダラパー)
アートディレクション・音楽 - 大野真吾
タイトル映像 - 伊東玄己
アニメーション原案・原画 - ヨシタケシンスケ
アニメーション - 森下裕介
制作協力 - ディレクションズ
制作 - NHKエデュケーショナル
外部リンク
カガクノミカタ | NHK for School
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カガクノミカタ - NHK放送史