カケダセ!

『カケダセ!』 - NHKラジオの若者向け人生相談番組

『カケダセ!』は、NHKラジオ第1放送にて2011年4月2日から2012年3月17日まで放送された、若者をターゲットとした人生相談番組です。放送時間は土曜日の9:05から10:55で、月の最終週を除いて生放送されていました。さらに、NHKワールド・ラジオ日本でも同時刻に放送されるなど、多くのリスナーに親しまれました。

この番組は、前の『きらり10代!』から実に5年ぶりの若者向け番組として新たにスタートしました。特徴的なのは、AKB48のメンバーからなる「カケダセ!シスターズ」が中心となり、リスナーの悩みを聞き取ってもらい、その解決に向けたアドバイスを提供するスタイルです。選ばれたメンバーは、大場美奈と仲俣汐里が番組開始当初から出演し、後に島田晴香や他のメンバーが加わりました。

番組の進行は、プロの歌手であるROLLYやNHKアナウンサーの山田敦子が参加し、シスターズと共にリスナーの悩みに応える形を取りました。このように、人生の先輩からの視点を交えたアドバイスは、多くの若者たちに支持されました。

放送内容には、具体的なコーナーも用意されていました。たとえば、番組冒頭の「早ミミ・トレンド」では新しい情報が紹介され、特に音楽に関するトピックが選ばれました。また、電話相談コーナー「トークAKBeat!」ではリスナーが直接電話で相談し、それに対するアドバイスがリアルタイムで返される形式が魅力でした。さらに、「カケダシLIVE!」や「マイニュース」というコーナーがあり、リスナーの近況報告や職業の魅力について話す場も設けられました。

番組は期間途中でのスタッフ変更やメンバーの交代もありました。2011年9月からは新たに島田晴香も参加し、2012年1月7日にはAKB48 TeamBのメンバーが代役として加わるなど、明るく活動の幅を広げていきました。

しかしながら、番組は2012年に入り、改編に伴う若者向け番組の統合が進められるため、3月の最終回をもって終了することが決まりました。最終放送では、出演者たちが一同に名前を呼び上げ、感謝のメッセージと共に次回への期待を込めた挨拶で番組が締めくくられました。リスナーにとっても愛される番組の終焉は、寂しさをも感じさせるものでした。

『カケダセ!』は、若者たちの心の拠り所となり、悩みに寄り添った貴重な番組でした。その思い出は、リスナーの心に深く残っていることでしょう。

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