カサビアン

カサビアン (Kasabian)

カサビアンは、1997年にイギリスのレスターで結成されたロックバンドで、ボーカルのトム・ミーガン、ギターのセルジオ・ピッツォーノ、クリストファー・カルロフ、ベースのクリス・エドワーズの4人によってスタートしました。2004年にはドラムのイアン・マシューズが加わり、2006年にはクリストファーが脱退し、その後4人編成で活動を続けています。彼らの音楽スタイルは、エレクトロニカとロックを融合させた独特のサウンドが特徴で、ジャンルとしてはインディーロックに分類されることが多いですが、セルジオはこの分類を拒否しています。

カサビアンのデビュー以降、多くの成功を収めており、特にライブパフォーマンスの評価が高いです。2010年には音楽誌Qにより「世界最高のライヴ・アクト」として認められました。また、ブリットアウォーズでは最高のブリティッシュバンドに選ばれ、2014年にはグラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーとして登場しました。彼らの代表曲には『L.S.F (Lost Souls Forever)』、『Club Foot』、『Me Plus One』、『Processed Beats』などがあり、これらの楽曲は多くのファンに愛されています。

バンドの初期の頃、メンバーはレスターの郊外で共同生活をし、自給自足に近い生活を送りながら音楽活動を行っていました。彼らの音楽スタイルはストーン・ローゼズやプライマル・スクリームとオアシスを合わせたもので、特にギャラガー兄弟への尊敬の念を表しています。実際、オアシスのメンバーもカサビアンを大いに支持しており、時折共演するなど親密な関係が築かれています。

カサビアンは日本でも非常に人気が高く、2004年にはサマーソニックで初めて来日し、注目を浴びました。この年のパフォーマンスは新人バンドとしては異例の入場規制が敷かれ、翌年にはメインステージに立つなど、アジア市場における彼らの地位を確立しました。その後も何度か来日公演を行い、多くのファンを魅了しています。

2016年には、彼らの地元チームであるレスター・シティFCがプレミアリーグを制覇した際、メンバーもサポーターであることを公言し、記念パレードにサプライズゲストとして登場し、熱狂的なライブを行いました。

2020年、バンドの主要メンバーであったトム・ミーガンが暴行事件によりバンドを脱退することが発表され、彼らは新たな挑戦を迎えています。現行メンバーはセルジオ・ピッツォーノ、クリス・エドワーズ、イアン・マシューズ、ティム・カーターの4人で構成され、メンバー交代を経ながら音楽活動を続けています。

ディスコグラフィー

アルバム

• - Kasabian (2004年)
• - Empire (2006年)
• - West Ryder Pauper Lunatic Asylum (2009年)
• - Velociraptor! (2011年)
• - 48:13 (2014年)
• - For Crying Out Loud (2017年)
• - The Alchemist's Euphoria (2022年)
• - Happenings (2024年)

シングル

• - Club Foot（2004年）
• - L.S.F.EP（2004年）
• - Processed Beats（2004年）
• - Empire（2006年）
• - Shoot the runner（2006年）
• - Fast Fuse（2007年）

カサビアンの音楽は初期から現在まで、多くのファンに支持され続け、その革新性とパフォーマンスの質の高さが、ロックシーンにおける重要な位置を占めています。今後の活動にも期待が寄せられており、新たな楽曲やパフォーマンスでファンを魅了し続けることでしょう。

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