カサ・デ・カンポ (ドミニカ共和国)

カサ・デ・カンポは、ドミニカ共和国のラ・ロマーナに位置する、広大な熱帯リゾート地です。元々は、中央ロマーナ製糖工場の敷地の一部を、ガルフ&ウエスタンがリゾート開発したのが始まりです。その名の通り、スペイン語で「カントリーハウス」を意味し、その名の通り、隠れ家的な高級リゾートとして知られています。

歴史

カサ・デ・カンポは、ガルフ＆ウエスタンの創業者であるチャールズ・ブルードーンの友人たちのために作られたのが始まりでした。彼らはこの地に隠れ家を建設し、その贅沢な空間を楽しみました。インテリアデザインは、ドミニカ共和国出身の著名なデザイナー、オスカー・デ・ラ・レンタが手がけました。ブルードーンの死後、ファンジュル家がカサ・デ・カンポを購入し、一般にも開放しました。これにより、カサ・デ・カンポは、地域で最も充実したリゾート地へと発展しました。

ゴルフ場

カサ・デ・カンポのゴルフ場は、30年以上にわたり国際的に高い評価を得ています。設計は、ゴルフ場設計家のピート・ダイとアリス・ダイ夫妻が担当しました。中でも有名なのは、「Diente del Perro（犬の歯）」と呼ばれるコースです。ジャングルと岩の多い海岸沿いを通るこのコースは、300人の地元労働者の協力を得て建設されました。1971年にオープンし、スポーツ誌「Sports Illustrated Swimsuit Issue」の背景に用いられたことで、世界中のゴルファーから注目を集めるようになりました。アメリカのゴルフマガジン誌による世界のゴルフコース100選では、カリブ海地域で唯一選ばれ続けており、常に上位にランクインしています。

その他にも、1974年にオープンした「Links Course」や、会員制の「La Romana Country Club」、そして、ピート・ダイが手がけた最新コース「Dye Fore」があります。「Dye Fore」は、チャボン川の上の崖に沿って作られており、アルトス・デ・シャボン村や遠くの山々、新しいマリーナを一望できる絶景が魅力です。ピート・ダイは、現在も新たな高台コースの建設に取り組んでいます。

ゴルフ選手権

カサ・デ・カンポでは、過去に数々の著名なゴルフ選手権が開催されています。

1974年: アイゼンハワートロフィー
1974年: エスピリトサントトロフィー
* 1990年: Shell's Wonderful World of Golf

ヨットハーバー

カサ・デ・カンポには、400隻分の停泊地を持つ近代的なヨットハーバーがあります。イタリア人建築家、ジャンフランコ・フィーニが設計を手がけ、ポルトフィーノの街並みを模した美しい景観が特徴です。120トンのTraveLiftを持つ造船所も備えています。港の周辺には、レストラン、ショップ、バー、宿泊施設などが立ち並び、賑わいを見せています。

メディア

カサ・デ・カンポは、1987年のSports Illustrated Swimsuit Issueの背景としても使用されました。

カサ・デ・カンポは、その美しい自然、充実した施設、そして歴史的な背景から、世界中の人々を魅了し続ける高級リゾート地です。

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