カテリナ・マレーバ

カテリナ・マレーバのテニスキャリア

カテリナ・マレーバ（Katerina Maleeva）は、1969年5月7日、ブルガリアのソフィアで生まれた元女子プロテニス選手です。彼女は、姉のマニュエラと妹のマグダレナとともに、テニス界で有名な「マレーバ3姉妹」として知られています。カテリナはシングルスで自己最高ランキング6位を記録し、WTAツアーではシングルス11勝、ダブルス2勝を挙げました。彼女の身長は168cm、体重は55kgで、右利きのテニス選手として両手打ちのバックハンドを特徴としています。

出身とプロ入り

カテリナの家族はスポーツ一家であり、母親は国内テニス選手権で9回も優勝を果たす名選手であり、父親はバスケットボールのナショナルチームでプレーしていました。このような環境で育った3姉妹は、早くからテニスに親しみを持ち、1984年にカテリナは15歳でプロとしてのキャリアをスタートさせました。1985年にはツアーで2勝を収め、年末開催の全豪オープンでは4回戦進出を果たします。

初期の成功とシングルスの活躍

カテリナは1987年、日本で開催された「ジャパン・オープン」で初優勝を飾り、その後1988年の全米オープンでは姉のマニュエラと共にベスト8に進出します。これにより、姉妹が同じ大会でベスト8に進出する歴史的な瞬間となりました。そして、1990年には全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドンの3大会連続で準々決勝に進出する成果を残しました。この年の全仏オープンでは、カテリナとマニュエラが共にベスト8に進出し、末妹のマグダレナも初の4大大会出場を果たしました。

3姉妹の全盛期

1993年には「マレーバ3姉妹」が三人そろって全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドンでシード選手となったことが注目されます。この年の全米オープンでは、姉妹全員が4回戦進出し、次女のカテリナは準々決勝、長女のマニュエラは準決勝に進むなど、それぞれの成績が際立っていました。しかし、長女のマニュエラが1994年に引退したことで、カテリナが残された姉妹たちの中で次第に中心的な存在となっていきました。

カテリナの輝きとその後

マニュエラ引退後のカテリナは、1994年の全米オープン女子ダブルスでロビン・ホワイトとペアを組み準優勝を果たし、同年11月にはケベックシティの大会で3年ぶりのシングルス優勝を達成しました。この11勝が彼女のキャリア最後のシングルス優勝となりました。その後のカテリナの成績は下降し続け、1996年11月にモスクワで行われた「クレムリン・カップ」を最後に27歳で現役を引退しました。

カテリナ・マレーバは、そのテニスキャリアの中で、姉妹と共に築き上げた成功や、数々の勝利で名を馳せた一人です。彼女のプレースタイルや彼女がテニス界に残した影響は、今でも多くの人々に語り継がれています。

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