カディスCF

カディスCF（Cádiz Club de Fútbol）

カディスCFは、スペイン・アンダルシア州のカディスに拠点を置くサッカークラブであり、1910年に創立されて以来の長い歴史を有しています。チームカラーは青と黄色で、これはカディス市の紋章にインスパイアされたものです。

歴史

カディスCFは設立当初から数多くの波乱を経て成長してきました。1950年代の半ばから約20年間にわたってセグンダ・ディビシオン（2部）でプレーした後、1977-78シーズンには初めてプリメーラ・ディビシオン（1部）に昇格しました。しかし、その後わずか1シーズンで元の2部リーグに戻ることになります。

1981-82シーズンに2度目の1部挑戦を果たしますが、こちらも同じく1シーズンでの撤退となります。1980年代半ばから90年代前半にかけてプリメーラ・ディビシオンに留まった際には、エルサルバドル代表の名選手マヒコ・ゴンサレスが活躍し、彼はクラブの中でも特に高く評価されています。この時期、ユニフォームの色から「イエロー・サブマリン」とも呼ばれました。これは毎シーズン終盤にクラブが浮上し、ディビジョンの残留を果たす様子をユーモラスに表現したものです。

しかし、1992-93シーズンの終了後、カディスCFは再びセグンダ・ディビシオンへ降格。その後、数シーズンにわたり下部リーグに留まる時期が続きましたが、2003年には再びセグンダ・ディビシオンに復帰を果たし、2004-05シーズンには優勝を飾ってプリメーラ・ディビシオン昇格を決定づけました。

2005-06シーズンに1部リーグに返り咲くも、19位となり再び2部へ降格。その後のシーズンでも数度の昇降格を経験したものの、2019-20シーズンに15年ぶりの1部復帰を果たし、翌シーズンの最終戦で勝利を収めることで1部残留が決定しました。これにより、3連続で1部リーグでのプレーが保障されたのです。

サポーター

カディスCFのファンは「カディスタス」と呼ばれ、友好的で活気あるサポーター集団として知られています。2006年にはレアル・マドリードが敵サポーターの中で最高の集団としてカディスタスを選出しました。カディス市の小さな人口に対し、試合のチケットは常に完売し、セグンダ・ディビシオンでさえ平均観客数が他クラブを上回ることがありました。

カディスサポーターの特異な応援スタイルも魅力の一つで、時には相手選手にも声援を送り、ユーモアを交えた歌を歌います。この文化はセグンダ・ディビシオンBでのシーズンに始まり、現在ではヨーロッパ中に広がる人気の応援歌となっています。

タイトル

カディスCFは以下の国内タイトルを獲得しています：

• - セグンダ・ディビシオン: 2004-05シーズンに優勝
• - セグンダ・ディビシオンB: 2008-09シーズンに優勝

国際タイトルは獲得していませんが、国内リーグでの活躍が際立っています。

成績

過去には、13シーズンのプリメーラ・ディビシオン出場や、41シーズンのセグンダ・ディビシオン、16シーズンのセグンダ・ディビシオンBに加え、テルセーラ・ディビシオンや地域リーグでのプレーも経験しています。今後もカディスCFのさらなる躍進が期待されます。

もう一度検索