カナダ安全情報局

カナダ安全情報局（CSIS）

カナダ安全情報局（Canadian Security Intelligence Service, CSIS）は、カナダの安全保障に関わる情報機関です。国内外で情報を収集・分析し、カナダの安全を守るために活動しています。

歴史

CSISの起源は、1864年に初代カナダ首相ジョン・A・マクドナルド卿が創設した西部辺境隊に遡ります。これは国境警備を目的とした治安部隊でした。1868年には、自治領警察が設立され、西部辺境隊の任務を引き継ぎました。

1920年、自治領警察は北西騎馬警察と統合され、王立カナダ騎馬警察（RCMP）が誕生します。以降、RCMPの公安警察部門がカナダの情報機関として機能しました。

第二次世界大戦後、公安警察の規模は拡大し、1970年には初の文民長官ジョン・スターンズが任命されました。そして1981年、連邦政府はRCMPから独立した情報機関の創設を発表し、1984年7月14日にCSISが正式に設立されました。

組織

CSISの本部はオタワにあり、1995年に建設された専用施設を使用しています。組織は以下の通りです。

長官
作戦担当副長官
作戦担当長官補
対外担当長官補
国際テロ
中東・アフリカ
アジア/欧州・アメリカ
人的資源・作戦支援
情報担当長官補
情報評価
保安審査
国際地域
調整担当長官補
情報管理
科学・技術サービス
国内保安
各支局担当官（大西洋諸州、ケベック、オタワ、トロント、大平原3州（プレーリー）、ブリティッシュ・コロンビアの6支局）
人事担当長官補
職員サービス
訓練・開発
医療サービス
人事管理
総務担当長官補
秘書室
通信
対外検討・連絡
内部監査
最高財務責任者（CFO）
施設管理
管理官
資材管理
最高情報責任者（CIO）
事業近代化担当長官補
法務担当長官補
最高監査執行官

CSISは公安省を通じて国会に責任を負うとともに、連邦裁判所や安全保障検討委員会（Security Intelligence Review Committee）の監督を受けます。

関連項目

王立カナダ騎馬警察
INSET

外部リンク

カナダ安全情報局公式サイト (英語、フランス語)

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