カフリン州

カフリン州は、セネガル共和国を構成する14の州の一つで、セネガルのほぼ中央に位置しています。2008年9月10日に、それまで存在していたカオラック州から、東部のカフリン県とクンゲル県が分離・独立する形で新設されました。州都はカフリン市です。

地理
カフリン州の面積は約11,057平方キロメートルです。セネガル国内では比較的面積の小さな州に分類されます。州内は平坦な地形が広がっており、サヘル地帯に属しています。植生は疎林や草原が中心で、乾燥に強い植物が多く見られます。

人口
2023年の国勢調査によると、カフリン州の人口は約82万人です。人口密度は比較的低く、農村部を中心に人々が暮らしています。主要な民族はウォロフ族で、その他にフラニ族、セレール族などが居住しています。

歴史
カフリン州は、2008年にカオラック州から分離して成立しました。この背景には、地方の行政効率化や住民サービスの向上といった目的がありました。新州の設置により、地域の実情に合わせた行政運営が可能になり、開発が進められることが期待されています。

行政区画
カフリン州は、以下の4つの県 (Département) から構成されています。

カフリン県 (Kaffrine)
クンゲル県 (Koungheul)
ビルキラネ県 (Birkilane)
マレム・ホダー県 (Malem Hodar)

これらの県は、それぞれが複数のコミューン (Commune) に分かれています。

隣接する州
カフリン州は、以下の州と国境を接しています。

北：ルーガ州
北西：カオラック州、ファティック州
東：タンバクンダ州
南：ガンビア
* 西: ディオイラ州

経済
カフリン州の主要な産業は農業です。住民の多くが農業に従事しており、主要な作物としては、ピーナッツ、ミレット（雑穀）、ソルガムなどが栽培されています。近年では、園芸作物の栽培も盛んになってきています。また、畜産業も重要な産業の一つであり、牛、羊、ヤギなどが飼育されています。

課題
カフリン州は、セネガル国内でも貧困率の高い地域の一つです。干ばつなどの自然災害の影響を受けやすく、農業生産が不安定なことが課題となっています。また、教育や医療などの社会サービスも十分に行き届いていない状況です。州政府は、農業の振興、インフラ整備、教育・医療の充実などを通じて、地域の開発に取り組んでいます。

観光
カフリン州には、大規模な観光地はありませんが、自然豊かな風景や伝統的な文化に触れることができます。特に、農村部では、セネガルの人々の素朴な暮らしぶりを垣間見ることができます。また、州内にはいくつかの市場があり、地元産の農産物や手工芸品などを購入することができます。

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