カムカムエブリ

『カムカムエブリ』について

『カムカムエブリ』は、森ゆきえによる日本の漫画作品です。少女漫画雑誌『りぼん』（集英社）の増刊号において、2003年の夏休みびっくり大増刊号からスタートし、その後7回にわたって掲載されました。魔法使いの女の子を主人公に据え、彼女が引き起こす騒動を中心に描かれるコメディ作品です。増刊号掲載という形式ながら、連続したキャラクターが登場し、読者に親しまれました。

物語と登場人物

本作の主な登場人物は、主人公である魔法使いの女の子、神條エブリと、彼女の周りを取り巻く個性的な面々です。物語は、エブリの使う魔法がしばしば失敗してしまうことから巻き起こる日常のドタバタを描いています。

神條エブリ（しんじょう えぶり）

物語の主人公を務める少女です。魔法使いとしての素質は持っているものの、その制御に難があり、予期せぬ結果を招いてしまうことが日常茶飯事です。時には、同じ作者の別作品『めだかの学校』に登場するキャラクターである田中有魚を呼び出してしまうといった、ユニークな失敗も経験しています。

カムカム

エブリの側にいる、ウサギの姿をした悪魔です。彼の外見上の特徴は、頭部に生えた角と、大きく開く口です。非常に食いしん坊であり、大食いのキャラクターとして描かれています。エブリとの関係性の中で、物語に彩りを添える存在です。

神條マーニ（しんじょう まーに）

エブリの母親であり、彼女自身も魔法使いです。魔法の腕前は不明ですが、カムカムが「最高」と評するほど料理の腕前に長けているようです。娘のエブリのために、後に家庭教師となる如月キサを雇い入れるなど、娘を気遣う一面も見せます。

ライ

エブリの親しい友人の一人です。エブリが引き起こす魔法の失敗や騒動に、毎回のように巻き込まれてしまう不憫な役回りが多いキャラクターとして描かれています。友人としてエブリの日常に寄り添う存在です。

如月キサ（きさらぎ きさ）

魔法使いであり、非常に優れた頭脳を持つ人物です。大学を飛び級で卒業しているほどの秀才ですが、自らの壊滅魔法を誤って使ってしまい、一度は自滅した経験を持っています。当初はエブリの護衛として母親のマーニに雇われましたが、現在はエブリの魔法の腕を磨くための家庭教師を務めています。

掲載号一覧

本作は以下の『りぼん』増刊号に掲載されました。

『りぼん』2003年夏休みびっくり大増刊号
『りぼん』2003年秋のびっくり大増刊号
『りぼん』2004年冬休みびっくり大増刊号
『りぼん』2004年春のびっくり大増刊号
『りぼん』2004年夏休みびっくり大増刊号
『りぼん』2004年秋のびっくり大増刊号
* 『りぼん』2005年冬休みびっくり大増刊号

これらの掲載を通じ、『カムカムエブリ』は、個性豊かなキャラクターたちと、主人公の魔法の失敗が織りなすコミカルな日常を描き出し、読者に楽しみを提供しました。

もう一度検索