カラボソ

ビジャ・デ・トドス・ロス・サントス・デ・カラボソ

ベネズエラ内陸部に位置するカラボソは、その歴史において重要な役割を果たしてきた町です。植民地時代にはカラカス州の州都として機能し、その後はミランダ州、そしてグアリコ州の州都が置かれた時期もありました。現在では、カトリック・カラボソ大司教区の司教座が置かれています。

地理

カラボソはグアリコ川の左岸、広大な平野の中に位置しています。標高はわずか99メートルと低く、カラカスからは南南西へ約198キロメートル離れています。周辺の河川の合流地点よりもわずかに標高が高いため、雨季には洪水が発生しやすい地域です。しかし、真夏の平均気温は27～28℃と比較的過ごしやすい気候です。

近隣には温泉が湧き出る場所も点在しており、住民の主要な産業は牧畜業です。市街地は整然とした区画で構成されており、直交する格子状の街路が特徴的です。美しい古い教会が数多く存在し、大学や公立学校も設置されています。豊かな牧畜地帯の中心に位置する地理的条件から、カラボソは一定の商業的な重要性を持っています。

歴史

カラボソの地には、元々先住民の集落があったと考えられています。1730年には、カラカス・ギプスコア会社の交易所のひとつが設けられました。しかし、19世紀の間、多くのベネズエラの都市と同様に、カラボソも人口が大きく増加することはありませんでした。

1820年、カラボソはベネズエラの独立戦争における重要な舞台となりました。シモン・ボリバルとホセ・アントニオ・パエスが率いる革命軍が、フランシスコ・トマス・モラレス率いるスペイン軍をカラボソで破り、独立へと大きく前進しました。

現在のカラボソは、歴史的な背景と豊かな自然環境に恵まれた町として、ベネズエラにおいて重要な役割を果たし続けています。

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