カラーコーディネーター

カラーコーディネーターは、色彩に関する専門知識を駆使し、様々な分野で色彩設計を提案・助言する専門家です。住宅、商業施設、オフィス、ホテル、レストランなどの内外装から、景観、サイン計画、インテリア、ファッション、商品デザイン、ディスプレイに至るまで、その活躍の場は多岐にわたります。カラーアドバイザー、カラーコンサルタント、カラープランナーとも呼ばれます。

カラーコーディネーターの専門性を測る検定試験としては、東京商工会議所が実施する「カラーコーディネーター検定試験」がよく知られています。この試験は、色彩に関する知識を産業目的に活用する能力を判定するもので、以前は1級、2級、3級の3段階でしたが、2020年にアドバンスクラス、スタンダードクラスの2段階に変更されました。

その他にも、色彩に関する様々な資格・検定試験が存在します。

カラーデザイン検定: ICD国際カラーデザイン協会が実施しており、世界標準のカラーシステムPantoneを使って学ぶことができます。プロダクトデザイン、インテリア、ファッション、WEBなど幅広い分野で応用できる知識が身につきます。
色彩検定: 公益社団法人色彩検定協会が主催し、文部科学省が後援する検定試験です。色に関する幅広い知識や技能を問うもので、累計受験者数は120万人を超えるなど、色彩に関する資格試験としては最大手の一つです。
色と光の能力テスト「TOCOL（トーコル）」: デジタルやユニバーサルデザインなど最先端の色と光を体系的に学べます。テスト結果はスコアで評価され、習熟度を測ることができます。TOCOL®カラープランナーやTOCOL®認定講師といったキャリアプランも用意されています。
色彩士検定: 全国美術デザイン教育振興会 (ADEC) が主催する試験で、カラーマスターとも呼ばれます。

これらの資格取得を目指すことで、カラーコーディネーターとしての専門性を高め、キャリアアップにつなげることが期待できます。

日本には、多くのカラーコーディネーターが活躍しており、著書を出版している方も多数存在します（飯田暢子、石黒篤史、井上千保子、など）。また、カラーコーディネーターや色彩に関する団体も多数存在し、（一社）日本カラーコーディネーター協会、（一財）日本[[色彩研究所]]、（一社）日本流行[[色協会]]などがあります。これらの団体は、色彩に関する知識の普及や、カラーコーディネーターの育成・支援を行っています。

カラーコーディネーターは、色彩を通じて、人々の生活や社会をより豊かにする役割を担っています。色彩の知識を深め、様々な分野で活躍してみてはいかがでしょうか。

もう一度検索