カラーコーディネーター検定試験

カラーコーディネーター検定試験は、東京商工会議所が主催する、色に関する知識と技能を評価する検定試験です。この試験は、色彩の専門家を目指す方や、ビジネスシーンで色彩を活用したい方にとって、重要な指標となります。2020年以降は、アドバンスクラスとスタンダードクラスの2段階に分かれ、より専門的な知識とスキルが求められるようになっています。

試験概要（2020年以降）

受験資格

カラーコーディネーター検定試験は、年齢や学歴に関係なく、誰でも受験することができます。

試験方式の変遷

2020年: 当初はペーパーテスト形式で実施されましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、6月試験が中止。11月試験のみペーパーテストが実施されました。
2021年以降: 東京商工会議所主催の試験のIBT化に伴い、自宅のPCとカメラを使用するIBT試験に移行しました。受験期間は年2回（7月と11月）設けられ、各クラスにつき1回のみ受験可能です。
CBT試験の導入: IBT環境がない受験生のために、IBT試験期間の約2ヶ月後にCBT試験が実施されました。ただし、同じ回のIBTで受験した種別をCBTで受験することはできませんでした。2022年以降は、CBT試験もIBT試験と同じ期間に実施されています。

試験内容

各クラスとも多肢選択式で、試験時間は90分。100点満点中70点以上の得点で合格となります。2019年まで使用されていたカラーチャートはCCICでしたが、2020年からは色彩検定と同じPCCSに変更されました。

受験料

アドバンスクラス: IBT 7,700円、CBT 9,900円
スタンダードクラス: IBT 5,500円、CBT 7,700円

試験概要（2019年以前）

受験資格と試験区分

2019年以前は、誰でも受験可能で、1級と2級、または2級と3級の併願受験も可能でした。各級とも100点満点中70点以上の得点で合格となり、合格者には各級に応じた称号が付与されました。

各級の詳細

1級: 年1回実施。「ファッション色彩」「商品色彩」「環境色彩」の3分野から1分野を選択します。マークシートと論述式で出題され、試験時間は2時間30分。受験料は9,180円でした。合格者には、選択した分野に応じて「1級カラーコーディネーター『ファッション色彩』」「1級カラーコーディネーター『商品色彩』」「1級カラーコーディネーター『環境色彩』」の称号が与えられました。
2級: 年2回実施。マークシート形式で出題され、試験時間は2時間。受験料は7,140円でした。合格者には「2級カラーコーディネーター」の称号が与えられました。
3級: 年2回実施。マークシート形式で出題され、試験時間は2時間。受験料は5,100円でした。合格者には「アシスタント・カラーコーディネーター」の称号が与えられました。

教材

公式テキスト

2020年以降用:
東京商工会議所編「カラーコーディネーター検定試験アドバンスクラス公式テキスト第2版」
東京商工会議所編「カラーコーディネーター検定試験アドバンスクラス公式テキスト」
東京商工会議所編「カラーコーディネーター検定試験スタンダードクラス公式テキスト」
2019年以前用:
東京商工会議所編「カラーコーディネーションの実際カラーコーディネーター検定試験 1級公式テキスト」各分野
東京商工会議所編「カラーコーディネーションの基礎カラーコーディネーター検定試験2級公式テキスト」
東京商工会議所編「カラーコーディネーションの基礎カラーコーディネーター検定試験3級公式テキスト」

公式問題集

2020年以降用の公式問題集は発売されていません。2019年以前の過去問題集は、1級、2級、3級それぞれで発売されていました。

会報

東京商工会議所から、HTML形式のメールによる会報誌「CLUB PALETTE」（クラブパレット）が無料で配信されています。カラーコーディネーター検定試験の情報や、全国で実施される色彩関連のイベント情報が、年6回程度の頻度で提供されています。

講師認定制度

東京商工会議所は、カラーコーディネーター検定試験の合格者を対象に、講師を養成・認定する制度を設けています。認定を受けるには、認定講座を受講し、過去の指導実績や講座内での試験合格など、所定の要件を満たす必要があります。

カラーコーディネーター検定試験は、色彩に関する知識・技能を深め、キャリアアップを目指す方にとって、有益な資格となるでしょう。

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