カリアリ・カルチョ

カリアリ・カルチョ

カリアリ・カルチョ（Cagliari Calcio）は、イタリアのサルデーニャ島に位置するカリャリをホームタウンとするサッカークラブです。2023-24シーズンからはセリエAに参加しており、かつては1969-70シーズンにエースストライカーのルイジ・リーヴァを擁して唯一のセリエA制覇を成し遂げた歴史があります。

歴史と監督交代

カリアリ・カルチョはその運営において特異なスタイルを持っています。特に、マッシモ・チェッリーノ会長による頻繁な監督交代が知られており、年間で3～4回の交代が行われることも珍しくありません。この会長は、セリエAの中でも名物会長として位置付けられており、その意向を反映した監督人事が絶えず行われています。

一例として、2005-06シーズンにはアッティリオ・テッセルが開幕戦の結果を受けて解任され、その後再任されたダニエレ・アッリゴーニも短期間で辞任。最終的にはダヴィデ・バッラルディーニが指揮を執るという異常な状況が生まれました。また、2006-07シーズンではマルコ・ジャンパオロが開幕からの指揮を執るも、クラブとの対立により解任され、再度ジャンパオロが復帰するなど、混乱を極める時期が続きました。

監督交代の成功率

チェッリーノ会長の監督交代が多く行われながらも、実際にはその選択が功を奏し、カリアリをセリエAに留め続ける結果を残してきました。2004-05シーズンにはアッリゴーニが台頭し、2007-08シーズンにはダヴィデ・バッラルディーニがほぼ降格確実の状況からチームを救いました。さらに、アッレグリ監督も下部リーグでの経験しかなかったにもかかわらず、上位への進出を果たすなど、無名の若手監督に機会を与えるユニークな取り組みが成功を収めています。

スタジアムの問題

カリアリには長年使用されてきたスタディオ・サンテーリアがありますが、老朽化の問題から試合開催が難航しています。そのため、しばしばトリエステのスタディオ・ネレオ・ロッコでホームゲームが行われざるを得なくなりました。2012-13シーズンから新たなスタジアムであるスタディオ・イス・アレナスを使用していますが、安全上の理由から観客収容が認められず、無観客試合が続く事態へと発展しました。

クラブの変遷と現状

2014年7月に、カリアリは「Fluorsid Group」によって株式が取得され、長い間クラブを支えてきたチェッリーノ会長がその座を降りることとなりました。その後もクラブはリーグでの結果向上を目指し努力しています。

主なタイトル

• - セリエA：1回（1969-70）
• - セリエB：1回（2015-16）
• - セリエC：2回（1951-52, 1961-62）
• - セリエC1：1回（1988-89）
• - コッパ・イタリア・セリエC：1回（1988-89）

今後もカリアリ・カルチョは、サッカー界において独自の存在感を示し続けることでしょう。

もう一度検索