カルグーリー
カルグーリーについて
カルグーリー（Kalgoorlie）は、オーストラリアの西オーストラリア州、州都パースの東に位置する都市で、その距離は約600キロメートルに及びます。この地域はゴールドフィールズ・エスペランスと呼ばれ、特に19世紀末のゴールドラッシュの時期に金鉱の町として一世を風靡しました。しかし、現在のこの町の人口は3万人未満に減少しています。
鉱業の歴史
カルグーリーの魅力は、その過酷な乾燥気候にもかかわらず、金の鉱山があるために住民が生活できることです。20世紀に入ってからも金が採掘され続け、さらにニッケルの鉱山も開発されました。周辺地域では、いくつかの金の露天掘り鉱山が操業しており、鉄道が通じて鉱産物の輸送に利用されています。水の供給は長大なパイプラインを通じてパースから運ばれています。
政治的背景と鉄道の発展
オーストラリアが連邦制に移行しようとした際、当時の西オーストラリアには独立を志向する動きが見られました。しかし、西オーストラリアが連邦に参加する代償として、ポートピリーからカルグーリーまでの鉄道が連邦政府によって建設されることになりました。この鉄道の整備は、地域の発展に大きく寄与しました。
歴史的背景
カルグーリーの地で金が発見されたのは1893年のことで、当時は「イースト・クールガーディー（East Coolgardie）」という名前でした。これは、金鉱の町として栄えたクールガーディーの東に位置していたために名付けられました。クールガーディーの初期の金鉱は当時掘り尽くされてしまい、そこに残るゴーストタウンは20世紀末以降、観光地として利用されています。一方で、地域の中心地はカルグーリーに移動し、その後の繁栄も金鉱の生産が衰えるにつれて次第に失われていきました。1989年2月1日には、カルグーリーの町とボールダーが合併し、カルグーリー＝ボールダー市（Kalgoorlie-Boulder）として再編成されました。
名称の由来
「カルグーリー」という名は、地元アボリジニの言葉で「シルキー・ペアズの場所」という意味を持つKarlkurlaに由来しています。この名前は地域の歴史的な文化との結びつきを強く示しています。
関連項目
カルグーリーは過去の栄光から歴史を受け継いでおり、今でもその遺産を感じさせる場所です。観光地として新たな魅力を持ち続けるこの町は、地域経済にとっても重要な役割を果たしています。
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