カルチャー (thee michelle gun elephantの曲)

thee michelle gun elephantの4枚目のシングル「カルチャー」は、1997年5月1日、日本コロムビアからリリースされました。前作アルバムから約半年ぶりとなるこのシングルは、バンドの勢いをさらに加速させる重要な作品となりました。

注目すべきは、そのリリース形態です。「カルチャー」はマキシシングルとして発売されました。これは、それまでのシングルとは異なり、複数の楽曲を収録することで、より多くの音楽をリスナーに提供するという試みでした。このマキシシングルに収録された4曲は全て、後にリリースされるベストアルバム『RUMBLE』に収録されるという、バンドにとっても重要な楽曲群となっています。

さらに、「カルチャー」のリリースは、ジャケットにも違いが見られました。初回盤には、通常盤とは異なるデザイン、そして8ページにもわたる豪華なジャケットが用意されました。コレクターアイテムとしても人気が高い点が特徴です。

シングルに収録されている楽曲は、「カルチャー」「ランドリー」「カーテン」「CISCO〜想い出のサンフランシスコ(She's gone)」の4曲です。

リードトラックである「カルチャー」は、TVKテレビで放送されていた音楽番組『saku saku morning call』のオープニングテーマとして使用されました。このタイアップによって、バンドの知名度向上に大きく貢献したことは間違いありません。

「ランドリー」「カーテン」も、thee michelle gun elephantらしい独特のサウンドと世界観が堪能できる楽曲です。特に「カーテン」は、6分を超える長さで、バンドの演奏力の高さを示す象徴的な一曲と言えます。

そして、「CISCO〜想い出のサンフランシスコ(She's gone)」は、歌詞が「CISCO!」のみという、非常に珍しい楽曲です。インストゥルメンタルに近い構成で、サウンドのみで独特の世界観を表現しています。この曲は、後に『RUMBLE』の発売に伴い、ミュージックビデオが制作されました。

全ての楽曲の作詞はチバユウスケが担当し、作曲と編曲はthee michelle gun elephantが行いました。彼らが持つ卓越した音楽性と表現力が、このシングル全体に貫かれています。

「カルチャー」は、単なるシングルという枠を超え、バンドの音楽性、表現力、そして商業的な成功を象徴する作品となりました。このシングルは、thee michelle gun elephantのキャリアの中でも重要な位置を占め、日本のロックシーンに大きな影響を与えたと言えます。マキシシングルという形態、初回盤と通常盤のジャケットの違い、そしてタイアップなど、様々な点で注目に値する作品です。その後のベストアルバム収録という点も、このシングルの価値を高めています。

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