カルト (映画)

ホラー映画『カルト』：悪夢の除霊劇

2013年7月20日に公開された日本映画『カルト』は、白石晃士監督によるフェイクドキュメンタリー形式のホラー作品です。ダブル・フィールド製作によるネクストホラー3部作の第2弾（公開順では初）として注目を集め、第31回ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭にも正式出品されました。キャッチコピーは「恐怖はノリウツル」です。

ストーリー：悪霊に取り憑かれた家族

心霊番組のレポーターとして活躍するあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の3人は、霊能者雲水と共に、霊現象に悩まされている金田家を訪れます。母・朋絵と娘・美保の二人暮らしの金田家では、奇妙な現象が頻発していました。

雲水による除霊が始まりますが、逆に怪現象は激化し、娘の美保が悪霊に取り憑かれてしまいます。雲水は力及ばず、師匠である龍玄を呼びますが、龍玄もまた悪霊の力に圧倒され、倒れてしまいます。

事態の深刻さを悟った龍玄は、更なる力を求めて、強力な霊能者を探し出します。そして現れたのは、テレビで見たような顔立ちの、どこかミステリアスな青年でした。彼は自分の名前を明かさず、「NEO」と名乗ります。

「NEO」の力を借りて、レポーター3人と霊能者たちは、壮絶な悪霊との戦いを繰り広げることになります。果たして、彼らは悪霊を鎮めることができるのでしょうか？そして、「NEO」の正体とは？

キャストとスタッフ

本作には、あびる優、岩佐真悠子、入来茉里ら人気タレントに加え、井上肇、山口森広、小山田サユリといったベテラン俳優も出演しています。三浦涼介が演じる謎めいた霊能者「NEO」の存在感が、物語に緊張感を与えています。

監督・脚本は、『ノロイ』など数々のホラー作品を手掛けてきた白石晃士氏。その独特の世界観と演出が、本作のリアリティと恐怖を際立たせています。スタッフには、平尾徹（撮影）、横森剛（美術）、百武朋（特殊メイク）、蓜島邦明（音楽）など、実力派の面々が名を連ねています。

ノベライズ

映画『カルト』は、2013年7月1日にTO文庫より小説版が発売されました。原作は白石晃士氏、ノベライズは三好幹也氏が担当しています。映画版を基にしていますが、登場人物や設定に若干の違いがあるとのことです。

作品性

『カルト』は、フェイクドキュメンタリーの手法を用いることで、観る者にリアルな恐怖感を与えます。ドキュメンタリーのような映像と、不穏な音楽、そして俳優たちの演技が絶妙に絡み合い、観客を深い闇へと引きずり込みます。他のホラー映画とは一線を画す、独特の雰囲気を持つ作品と言えるでしょう。 映画の持つ独特の雰囲気や、登場人物たちの葛藤、そして悪霊の恐ろしさは、観客に忘れがたい衝撃と恐怖を与え続けるでしょう。

まとめ

『カルト』は、白石晃士監督の個性が光る、高い完成度を誇るホラー映画です。フェイクドキュメンタリー形式によるリアリティ、そして予測不能な展開は、多くの観客を魅了しました。ホラー映画ファンならずとも、一度鑑賞してみる価値のある作品と言えるでしょう。

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