カルバーシティ

カルバーシティの概要

カルバーシティ（Culver City）は、米国カリフォルニア州のロサンゼルス郡にある都市で、2020年の時点での人口は約4万0799人です。この都市は、ヴェニス・ビーチやロサンゼルス国際空港に近接しており、観光やビジネスの両面で非常に利便性の高い地域です。カルバーシティは1920年代から映画産業の重要な中心地として知られ、後にテレビ制作も盛んになりました。特にMGMの拠点としても知られ、映画産業の発展に大きく寄与してきました。

現在では、ナショナル・パブリック・ラジオやソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの本社がこの地にあり、NFLネットワークのスタジオも設置されています。カルバーシティはその地理的な利点と豊かな文化的背景から、多くのメディア関連企業の集積地となっています。

歴史

カルバーシティを形成する地域は、トングヴァ族にとって8,000年以上にわたる歴史を持つ土地です。カルバーシティ自体は、ランチョ・ラ・バローナ、ランチョ・リンコン・デ・ロス・ブエエス、ランチョ・ラ・シェネガ・オ・パソ・デ・ラ・ティエラの地域を基に設立されました。

キャンプ・レイサム

1861年から1862年にかけて、南北戦争の最中に「キャンプ・レイサム」が設立されました。このキャンプは、ジェームズ・ヘンリー・カールトン大佐が指揮する第1カリフォルニア歩兵連隊や、ベンジャミン・フランクリン・デイヴィス中佐が指揮する第1カリフォルニア騎兵連隊が使用し、北軍の兵士たちの訓練場所として機能しました。キャンプ・レイサムの名称は、当時のカリフォルニア州選出上院議員ミルトン・レイサムに由来しています。キャンプはランチョ・ラ・バローナのバローナ・クリークの南岸に位置し、後にキャンプ・ドラムとして移転しました。

経済

カルバーシティは、映画およびテレビ制作以外にもさまざまなビジネスが集まっています。特にメディア関連企業が多く、市内には数多くの映画スタジオや制作会社が存在します。また、ロサンゼルスメトロのE線が通っており、その駅も設置されています。

気候

気候的には、ケッペンの気候区分によるとステップ気候（BSk）と地中海性気候（Csa）の境界に位置しています。このため、夏は温かく、冬は比較的温暖であるため、生活しやすい環境となっています。

人口と姉妹都市

現在のカルバーシティは約4万人が居住しており、国際的な交流にも力を入れています。姉妹都市には、韓国の益山市、日本の貝塚市、カナダのレスブリッジ、メキシコのウルアパンがあります。特に、貝塚市との姉妹都市提携は、1965年に成立し、その後も学生交流や文化的なイベントが行われています。また、貝塚市から贈られたふとん太鼓が市役所に展示されており、地域文化の一部となっています。

まとめ

カルバーシティは、文化や歴史が豊かで、現代的な都市機能を備えた魅力ある場所です。映画やテレビの制作の盛んな地域でありながら、歴史的な背景も持つこの都市は、訪れる価値があります。

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