カルロス菅野

カルロス菅野：情熱的なラテン音楽を奏でるパーカッショニスト

カルロス菅野（本名：菅野真吾、1957年7月21日生まれ）は、日本を代表するフュージョンプレイヤー、パーカッショニスト、そして音楽プロデューサーとして知られています。東京都で生まれ、その音楽キャリアは情熱と革新に満ちています。

初期の音楽活動とオルケスタ・デ・ラ・ルスでの成功

高校時代を広島で過ごした後、大阪工業大学に進学。卒業後、関西で音楽活動をスタートさせました。1984年に上京し、高橋ゲタ夫の紹介で松岡直也グループのオーディションに合格。メンバーとして活動を開始しました。当初は本名で活動していましたが、1987年から現在のカルロス菅野という名前に改名しています。

1980年代後半には、音楽ユニット「トニーズ・ショウ」にも参加。並行して、サルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」の結成メンバーとしても活動しました。1989年にはアメリカに渡りツアーを敢行し、海外で人気を獲得。1990年にBMGビクターから発売された1stアルバム『デ・ラ・ルス』は、アメリカのビルボードラテンチャートで11週連続1位を記録するという快挙を達成。全米、そしてラテンアメリカで大ヒットし、オルケスタ・デ・ラ・ルスは日本を代表するサルサバンドとしての地位を確立しました。

大儀見元の脱退後、1990年にカルロス菅野は「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のリーダーに就任。1991年の2ndアルバム『サルサに国境はない』はプラチナディスク、1992年の3rdアルバム『ディフェレンテス』はゴールドディスクを獲得するなど、その人気は不動のものとなりました。1993年には、4thアルバム『ラ・アベントゥーラ』がグラミー賞にノミネートされ、さらに、チャリティーコンサートでの貢献が評価され、日本人音楽家として初めて国連平和賞をグループで受賞。同年、第44回NHK紅白歌合戦に『サルサに国境はない』で出場し、その音楽を日本中に届けました。

熱帯JAZZ楽団の結成と現在

1995年、「オルケスタ・デ・ラ・ルス」を脱退後、カルロス菅野は日本のトップミュージシャンを集め、ラテン・ジャズビッグバンド「熱帯JAZZ楽団」を結成。パーカッショニスト、リーダー、そしてプロデューサーとして、これまでに国内で7枚、海外で3枚のスタジオ・アルバムを発表しています。熱帯JAZZ楽団は、国内・海外公演を精力的に行い、多くのトップミュージシャンとのセッションやアルバム参加も重ねています。

2008年4月から2009年3月まで、MBSラジオ『大人のわがまま・音楽の旅』、新潟放送、山陰放送などのAMラジオ局で放送された『カルロス菅野のジャズフィーリング』のラジオパーソナリティを担当するなど、多岐にわたる活動を展開しています。

カルロス菅野の音楽は、ラテン音楽の情熱とジャズの洗練さを融合させ、聴く人々を魅了し続けています。彼の音楽への情熱と革新的なアプローチは、これからも多くの人々に感動を与え続けるでしょう。

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