カルー・ウチェ

カルー・ウチェ：ナイジェリアの元代表フォワード

カルー・ウチェ（Kalu Uche, 1982年11月15日 - ）は、ナイジェリアのアバ出身の元サッカー選手です。ナイジェリア代表としても活躍し、ポジションはフォワードでした。彼のサッカーキャリアは、国内外の様々なクラブでのプレーと、ナイジェリア代表としての国際舞台での活躍で彩られています。弟のイケチュク・ウチェもサッカー選手として、主にスペインで長くプレーしています。

クラブキャリア

ウチェは、ナイジェリア国内のエニンバFCとイウアンヤヌー・ナショナーレでキャリアをスタートさせました。2000年にはスペインのRCDエスパニョールに移籍しましたが、トップチームでの出場機会は得られず、RCDエスパニョールBでプレーしました。2001年から2005年まではポーランドのヴィスワ・クラクフに在籍し、この期間に2002年と2003年のポーランド・カップ、2003年のポーランドリーグ優勝を経験しました。2004-05シーズンには、フランス・リーグ・アンのFCジロンダン・ボルドーにレンタル移籍しています。

2005年夏には、スペイン2部のUDアルメリアに移籍しました。2005-06シーズンには8得点を挙げ、そのうちの3得点が試合終了間際の5分間に記録したもので、チームのプリメーラ・ディビシオン昇格に大きく貢献しました。2007年8月26日のデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦で、プリメーラ・ディビシオン（1部）デビューを果たしました。2009年1月11日のエスパニョール戦 (2-2) では、アルバロ・ネグレドの欠場により出場機会を得て、2得点を挙げる活躍を見せました。2010年夏にネグレドがセビージャFCに移籍したことで、2009-10シーズンはレギュラーとして出場し、自己ベストとなるリーグ戦9得点を記録しました。2010年5月4日のビジャレアルCF戦 (4-2) では2得点を挙げるなど、重要な試合で得点を重ねました。

アルメリアの2部降格に伴い、2011年にはスイスのヌーシャテル・ザマックスに移籍しましたが、ザマックスがライセンス剥奪とリーグ追放による破産申請を行ったため、2012年1月30日に再びエスパニョールに移籍し、スペインに復帰しました。その後、2016年1月7日にはUDアルメリアに再び復帰しています。

代表キャリア

ウチェは、2000年にU-23ナイジェリア代表としてシドニーオリンピックに出場しました。2003年6月21日には、アフリカネイションズカップ2004予選のアンゴラ戦でナイジェリアA代表デビューを果たし、この試合で代表初ゴールも記録しました。2010年1月に出場したアフリカネイションズカップ2010では無得点に終わりましたが、チームは3位入賞を果たしました。2010年夏には、2010 FIFAワールドカップに出場し、グループリーグ2戦目のギリシャ戦では直接フリーキックを決めるなど、印象的な活躍を見せました。3戦目の韓国戦でも先制点を挙げましたが、チームはグループリーグで敗退しました。

代表記録

* 国際Aマッチ: 37試合出場 5得点（2003年-2012年）

プレースタイル

ウチェは、優れた得点感覚と多様な攻撃能力を持つフォワードでした。特に、試合終盤での集中力が高く、重要な場面で得点を決めることができました。また、フリーキックの精度も高く、代表戦でも直接FKを決めるなど、その技術の高さを示しました。


カルー・ウチェは、ナイジェリアサッカー界を代表する選手の一人として、その名が記憶されています。

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