カンフー・パンダ3

カンフー・パンダ3

『カンフー・パンダ3』は、2016年に公開されたアメリカのアニメーション・アクション・コメディ映画で、ドリームワークス・アニメーションによる制作のもと、世界中で配信されました。この映画は『カンフー・パンダ』シリーズの第3作目であり、前作『カンフー・パンダ2』の続編に位置づけられています。物語は、ジャイアントパンダのポーが生みの親との再会を果たし、彼の故郷の秘密のパンダ村を知ることから始まります。しかし、彼は新たな敵、カイという悪役と対峙するために、村の仲間たちを導く使命が待ち受けています。

監督とキャスト

本作は、監督にジェニファー・ユー・ネルソンとアレッサンドロ・カルローニが起用され、脚本にはジョナサン・アイベルとグレン・バーガーが参加しました。前作と同じ声優陣が続投し、ポー役のジャック・ブラックや、シーフー老師役のダスティン・ホフマンなどが素晴らしいパフォーマンスを発揮しています。また、新たに加わったキャストには、ブライアン・クランストンやJ・K・シモンズが名を連ねています。この作品は、亡くなったドリームワークス・アニメーションの製作責任者ナンシー・バーンスタインに捧げられています。

ストーリー

ポーは、カンフーの達人となるべくシーフー老師のもとで修行を続けていましたが、ある日、自身が「龍の戦士」であることを証明するための試練に直面します。その試練を乗り越えた矢先、ダークな力を持つカイが「魂の王国」から現れ、ウーグウェイ導師の遺産を脅かす存在となります。カイは、過去にウーグウェイと友人であったが、権力に取り憑かれた結果、彼を裏切ったヴィランです。

ポーは、カイの目的を阻止するために、故郷の秘密のパンダ村へ旅立つことを決意します。村では、彼は生まれて初めて多くのパンダたちに出会い、家族との再会を果たすことができます。新たな仲間と一緒に、ポーはカイの手下である精霊戦士たちと戦いながら、自分が本当に何者なのかを見つける旅に出ます。母国で得た知識と友情が、彼を成長させ、最終的にはカイとの壮絶な戦いを引き起こします。

公開と評価

本作は、2016年1月にロサンゼルスで初公開され、同年3月には全米で3D上映が行われました。そして、製作費14,500万ドルに対し、全世界で約5億2,100万ドルの興行収入を記録。一部の批評家からは、声優陣やアニメーションのクオリティが高く評価され、家族全員で楽しむことができる作品として絶賛されました。また、日本では当初の夏公開予定からNetflixでの独占配信に変更されました。

続編と関連作品

『カンフー・パンダ3』の成功を受けて、スピンオフアニメーションシリーズ『カンフーパンダ ～運命の拳』が2018年に放送され、さらに2022年には続編アニメシリーズ『Kung Fu Panda: The Dragon Knight』がNetflixで配信される予定です。

ポーの成長と友情、そして家族の絆を描いた『カンフー・パンダ3』は、物語の深さとアニメーションの美しさで再び観客の心をつかみました。

もう一度検索