カンポモローネ

カンポモローネ（Campomorone）とは

イタリア共和国の北西部、美しいリグーリア州に属し、ジェノヴァ県に位置する基礎自治体の一つです。「コムーネ」と呼ばれるイタリアの自治体区分において、カンポモローネは約6,700人ほどの人々が暮らすコミュニティを形成しています。

県都であり、リグーリア州の中心都市でもあるジェノヴァの近郊に位置しており、ジェノヴァ湾から少し内陸に入った山間部に広がっています。この地域は、リグーリア・アペニン山脈の山麓にあたり、周囲を自然豊かな丘陵地帯や渓谷に囲まれています。

地理的な位置と周辺自治体

カンポモローネは、複数の隣接する自治体と境界を接しています。地理的には、同じジェノヴァ県内のコムーネであるチェラーネジやミニャーネゴなどが近隣にあります。

さらに特徴的な点として、カンポモローネはリグーリア州とピエモンテ州の州境に近い位置にあるため、ピエモンテ州アレッサンドリア県に属するボージオ、フラコナルト、ヴォルタッジョといったコムーネとも境を接しています。このように、州境を越えて異なる県の自治体とも隣接していることは、カンポモローネの地理的な特徴の一つと言えるでしょう。

行政構造：分離集落（フラツィオーネ）

イタリアの多くのコムーネと同様に、カンポモローネも行政上は中心地区とそれに付属するいくつかの小さな集落や地区に分かれています。これらの付属地区は「分離集落（フラツィオーネ）」と呼ばれており、それぞれの地域に独自の特色やコミュニティが存在します。

カンポモローネを構成する主な分離集落としては、Cravasco, Gallaneto, Gazzolo, Isoverde, Langasco, Pietralavezzara, Santo Stefano di Larvego が挙げられます。これらの分離集落が一体となり、一つの基礎自治体としてのカンポモローネを成り立たせています。

地震リスク分類

イタリアは地震活動が比較的活発な国であり、国土全体が地震リスクに応じていくつかの階級に分類されています。この分類は、建築物の耐震基準や防災計画を策定する上で重要な指標となります。

カンポモローネは、イタリア国内の地震リスク階級において「リスク階級3」に指定されています。これは、イタリア政府が定める地震リスク評価において、中程度の地震発生リスクがある地域であることを意味します。リスク階級は1から4まであり、1が最もリスクが高く、4が最も低いとされているため、カンポモローネはリスクの高い地域ではありませんが、地震に対する一定の注意や備えが必要とされる区分に含まれます。

国際交流：姉妹都市

カンポモローネは、国際的な交流にも積極的に取り組んでおり、遠く離れたアルゼンチン共和国の都市との間に姉妹都市関係を築いています。

姉妹都市となっているのは、アルゼンチン東部のブエノスアイレス州にあるサン・ニコラス・デ・ロス・アロージョス市です。この姉妹都市提携は2013年に正式に締結されました。以来、両都市間で文化的な交流や相互理解を深める活動が行われています。

まとめ

カンポモローネは、イタリア・リグーリア州ジェノヴァ県に位置する、自然に囲まれた人口約6,700人のコムーネです。複数の分離集落によって構成され、地理的には県境を越えて他県の自治体とも隣接するという特徴を持っています。地震リスク階級は3に分類されており、アルゼンチンの都市と姉妹都市提携を結ぶなど、多角的な側面を持った地域社会です。

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