カードダス

カードダス（CARDDASS）とは

カードダスは、バンダイが提供するトレーディングカード及びそれを販売する自動販売機の総称です。バンダイの登録商標であり、1988年に発表された当初から多くの子供たちに親しまれてきました。この名称は、当時注目されていたアメダスにちなんで名付けられ、子供たちにとっての情報源を目指したものでした。

特徴とデザイン

カードダスの最大の特徴は、主に漫画やアニメのキャラクターを題材としており、鮮やかで高品質なデザインが施されています。カードには箔マークがあしらわれており、これはカードの価値を高めると共に、模造品から守るための役割も果たしています。

自動販売機で販売される形式が特徴的で、初期の「カードダス20」や、1991年から販売が始まった「カードダス100」など、さまざまな価格設定があります。これらは、駄菓子屋やスーパーマーケットなどに設置され、多くの子供たちが手軽に楽しめる仕組みとなっています。さらに、カードダスを題材にした漫画『燃えろ武伊!』が『ブイジャンプ』で連載され、イベントでの大規模な取り上げも行われてきました。

歴史と発展

カードダスは、1988年の「東京おもちゃショー」で初めてお目見えしました。当時、自動販売機を活用したカード販売は前例がなく、バンダイは『SDガンダム』を起点としたキャラクターカードの商品化を企画しました。1988年6月から販売が開始され、最初のラインナップには『SDガンダム』や『ウルトラ怪獣』、さらには『聖闘士星矢』などが含まれていました。

特に『コミックボンボン』との提携により、『SDガンダム』が大ヒットし、1988年11月には『ドラゴンボール』も販売が開始されました。1991年には『ドラゴンボール』が人気の中心に立ち、『SDガンダム』と並ぶまでになりました。その後、1992年からはゲーム作品や女性向けの『美少女戦士セーラームーン』も登場し、購買層がさらに広がりました。

1994年には、カードダスの展示販売イベント「カードダス究極博」が開催されるなど、ブームを巻き起こしました。さらに1990年からは、東南アジアやヨーロッパ地域でも販売を開始。各国の言語に対応したカードダスが展開され、香港では特集記事が組まれるほどの人気を獲得しました。1992年からは、最新情報を提供する小冊子「カードダスコレクション・アドベンチャー」が配布され、ファンの支持を集めていました。

1994年10月からは、週刊少年ジャンプを中心に関連イベントやオリジナルグッズの販売が展開され、特に『ドラゴンボール』シリーズの再発売も行われています。また、1991年には累計販売数が14億枚を超え、2008年には約87億5000万枚に達しました。

今後のカードダス

トレーディングカードゲームが流行する中、カードダスもゲーム性を加えた形へと進化しました。2008年には、カードダス20周年を記念してオリジナルのTCG『バトルスピリッツ』が登場し、一部は『マジック:ザ・ギャザリング』の要素も取り入れています。2018年には30周年を迎え、復刻版のミニ自販機が登場し、過去の人気シリーズの復刻版カードダスも販売されました。

カードダスのバリエーション

カードダスには多くの種類が存在し、プリズム加工の施された「キラカード」をはじめ、隠れプリズムや両面プリズム、さらにはハーフサイズやジャンボサイズのカードダスも販売されています。様々なフォーマットにより、収集家から子供まで幅広い層に楽しんでもらえるのが特徴です。

以上のように、カードダスはその魅力的なデザインと歴史的背景から、現在に至るまで多くのファンに支持され続けています。

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