カーボベルデの国章

カーボベルデの国章は、1992年に制定された同国の国家を象徴する紋章です。それ以前の国章からデザインが変更され、新たな象徴性と意味合いが込められています。

デザインと象徴

国章は円形を基調とし、その中心部には重要なシンボルが配置されています。

国名: 円形の上部には、ポルトガル語で「REPÚBLICA DE CABO VERDE」と国名が記されています。これは、カーボベルデがポルトガル語圏の国であることを示しています。
三角形とトーチ: 円形の内側には、三角形と燃え盛るトーチが描かれています。三角形は国民の団結を、トーチは自由への希望と戦いを象徴しています。
星: 円の周囲には10個の星が配置されています。これは、カーボベルデを構成する10の島々をそれぞれ表しており、島嶼国家としてのまとまりと多様性を表現しています。この星のデザインは、国旗にも採用されています。
下げ振り: 円の上部には下げ振りが描かれています。これは、垂直を測る道具であり、転じて「正義」の象徴として用いられています。国家が正義に基づいて運営されるという理念が込められています。

歴史

1975年の独立以来、別のデザインの国章が使用されていました。この旧国章は、貝殻を基部とするものでしたが、1992年に現在のデザインに変更されました。この変更は、国家の新たな方向性や価値観を反映したものであったと考えられます。

関連事項

国章は、国旗と並んで国家を象徴する重要な要素です。カーボベルデの国旗にも、国章に描かれている星が使用されており、両者の間には密接な関係があります。また、各国の国章のデザインや歴史を比較することで、その国の文化や政治体制を理解する一助となります。

カーボベルデの国章は、そのデザインを通して、国民の団結、自由への希求、正義の実現といった国家の理念を表現しています。また、10個の星は島嶼国家としてのまとまりを表し、国旗との関連性も示しています。

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