カーボベルデの政党

カーボベルデの政党について解説します。

カーボベルデは、複数政党制を採用しており、事実上の二大政党制となっています。独立以来、カーボベルデ独立アフリカ党（PAICV）による一党制が続いていましたが、1990年の民主化を機に複数政党制へと移行しました。現在では、PAICVと民主運動（MpD）の二大政党が国政において大きな影響力を持っています。

主要政党

カーボベルデ独立アフリカ党 (PAICV)
ポルトガル語名: Partido Africano da Independência de Cabo Verde
カーボベルデ独立を主導した政党であり、独立後長らく一党支配を続けました。社会主義的な政策を掲げていましたが、民主化以降は社会民主主義的な路線へと転換しています。
民主運動 (MpD)
ポルトガル語名: Movimento para a Democracia
1990年の民主化後に成立した政党で、PAICVに対抗する主要な勢力として台頭しました。自由主義的な経済政策を主張し、PAICVとの間で政権交代を繰り返しています。
民主独立カーボベルデ連合 (UCID)
ポルトガル語名: União Caboverdiana Independente e Democrática
PAICV、MpDに次ぐ勢力を持つ政党です。中道右派的な立場を取り、地方の支持基盤を固めています。
その他の政党
民主集中党 (Partido da Convergência Democrática)
民主改革党 (Partido da Renovação Democrática)
労働連帯党 (Partido de Trabalho e Solidariedade)
社会民主党 (Partido Social Democrático)

これらの政党は、国政選挙において議席を獲得するため、様々な政策を掲げて活動しています。しかし、PAICVとMpDの二大政党の力が強く、他の政党が政権を担うのは難しい状況です。

かつて存在した政党連合

変革民主同盟 (Aliança Democrática para a Mudança)
複数の小政党が結集して結成された政党連合でしたが、現在は解散しています。

カーボベルデの政党政治は、二大政党を中心に展開していますが、他の政党もそれぞれの支持基盤を背景に活動を続けています。今後の政党勢力の変化にも注目していく必要があるでしょう。

もう一度検索