カーミット・ワシントン

カーミット・アラン・ワシントンは、1951年9月17日にワシントンD.C.で生まれた元プロバスケットボール選手です。203cmの身長と104kgの体重で、パワーフォワードとして活躍しました。

アメリカン大学卒業後、1973年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから全体5位指名を受けて入団しました。レイカーズでは、高い身体能力と激しいプレースタイルでチームに貢献し、将来を嘱望される選手でした。

しかし、1977年12月9日、ロサンゼルス・レイカーズ対ヒューストン・ロケッツの試合中に、ワシントンは乱闘事件を起こしてしまいます。ロケッツのケビン・カナートがチームメイトを助けようと割って入った際、ワシントンはカナートに対し右ストレートを放ちました。この一撃でカナートは意識を失い倒れ込み、顔面を骨折する重傷を負いました。カナートは後に「口の中が髄液の味でいっぱいだった」と語っています。

この事件は「ザ・パンチ（The Punch）」と呼ばれ、NBA史上最も悪名高い事件の一つとして知られています。ワシントンの行為は大きな非難を浴び、NBAはワシントンに対し、26試合の出場停止処分と罰金を科しました。これは当時としては最も重い処分でした。

ワシントンはその後もNBAでプレーを続けましたが、事件以前のような輝きを取り戻すことはできませんでした。ポートランド・トレイルブレイザーズ、サンディエゴ・クリッパーズ、ゴールデンステート・ウォリアーズなどを経て、1982年に現役を引退しました。

ワシントンのNBAキャリアは、乱闘事件によって大きく影を落とされました。高いポテンシャルを持ちながらも、その才能を十分に発揮できなかったことは、バスケットボールファンにとって残念な出来事でした。

レギュラーシーズンの個人成績については言及されていません。
プレイオフの個人成績についても言及されていません。

外部リンク:
Basketball-Reference.com

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