ガチャフォース

ガチャフォース

『ガチャフォース』（北米版: Gotcha Force）は、2003年11月27日にカプコンから発売されたニンテンドーゲームキューブ用ソフトです。丸みを帯びたかわいらしいデザインのロボットたちが登場する、対戦型ロボットアクションゲームです。

概要

本作は、最大4人での対戦プレイ（2on2）が可能です。登場するロボットは全206種類で、おもちゃのような親しみやすいデザインが特徴です。従来のロボットゲームに比べて操作が簡単で、子供から大人まで幅広い層が楽しめるように設計されています。

企画者は、同社の『機動戦士ガンダム vs.シリーズ』を手がけた冨田篤氏です。操作体系やシステムは『ガンダム vs.シリーズ』に準拠しつつも、独自の要素が多数盛り込まれています。

ゲーム内容

ゲームシステム

プレイヤーは、205種類のロボット「ガチャボーグ」から自由に選択し、チームを編成して対戦します。チーム編成にはコスト制限があり、各ロボットの性能と出撃順序を考慮する必要があります。試合では、相手ロボットを倒し、相手チームの総コストを0にすることで勝利となります。ステージによっては、特定のボスを倒すことが目標となる場合もあります。

戦闘中には、「Xチャージ」と呼ばれるゲージを消費してチームを強化するシステムがあります。これは、『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』の「ハイパーコンビネーション」に相当するものです。

独自の要素

シンプルな操作系: 攻撃ボタンは2つのみで、間合いに応じて射撃と格闘が自動で選択されます。
耐久力無限のシールド: シールドは自動で展開され、耐久力が無限であるため、破損することはありません。
チャージ攻撃: 攻撃ボタンを長押しすることで強力なチャージ攻撃を発動できます。
飛行: 一部のロボットは、制限時間なしで飛行できます。戦闘機型のロボットは、上昇・下降や加速も可能です。
合体: 特定のロボットの組み合わせでXチャージを行うと、合体して強力なロボットに変化します。

これらのシステムは、後の『ガンダム vs.シリーズ』にも逆輸入されました。

レベルアップ

ガチャボーグは、バトルに参加したり勝利したりすることで経験値を獲得し、レベルアップします。レベルアップによって、ヒットポイントや射撃武器の弾数が増加したり、チャージ時間が短縮されたりします。ガチャボーグはレベル1から始まり、最高レベル10まで成長します。

ゲームの流れ

シナリオモードでは、プレイヤーはシナリオに沿って与えられたミッションをクリアしていきます。敵ロボットを倒すとポイントが蓄積され、一定値を超えると新たなロボットやデータクリスタルを入手できます。ゲームを進めるにつれて、使用可能なロボットやGFエナジーが増え、遊びの幅が広がります。1周目のクリア時間は約18時間です。周回を重ねるごとに難易度が上がり、貴重な色違いのロボットも出現します。

ストーリー

小学5年生の獅子戸吼（コウ）は、隕石の落下を目撃し、裏山で手のひらサイズのロボット「ガチャボーグ」に出会います。故郷の星を滅ぼした悪のガチャボーグ「デスフォース」を追って地球にやってきたGレッドは、コウに助けを求めます。コウはGレッドと共に、他のガチャボーグとその仲間たちと出会い、正義の軍団「ガチャフォース」を結成し、デスフォースから地球を守るために戦います。

登場キャラクター

主なキャラクター

コウ / 獅子戸吼: 主人公。ライオンがモチーフ。
オロチ / 錦織凛: デスフォースを従える謎の少女。ニシキヘビがモチーフ。
ショウ / 鷹見翔: ガチャボーグを恨む少年。鷹がモチーフ。
Gレッド: 惑星メガボーグから来たヒーローロボ。
デスブレン: デスフォースの首領。

登場ロボット（ガチャボーグ）

ガチャボーグは、以下のような種類に分類されます。

ニンジャボーグ
ガンボーグ
ナイトボーグ
ガールボーグ
マシンボーグ
ドラゴンボーグ
ムシャボーグ
ナックルボーグ
ウィザードボーグ
ナースボーグ
アイドルボーグ
バグボーグ
デビルボーグ
ヒーローボーグ
ウイングボーグ
エンジェルボーグ
タンクボーグ
エアボーグ
フォートレスボーグ
デスボーグ

楽曲

主題歌: 「戦え！ガチャフォース」
オープニング曲: 「Shining World」

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その他

本作は、『ガンダム vs.シリーズ』を原型としていますが、そちらのシリーズほどの売り上げには繋がりませんでした。しかし、ゲームクリエイターの桜井政博氏に「隠れた名作」として評価されるなど、高い評価を得ています。

発売当初の販売本数が少なかったことや、再評価によって需要が拡大したことにより、一時的に価格が高騰する事態も発生しました。

売り上げ

2004年春の時点で、総売上本数は約2万5千本でした。Wiiでの再版により、約5000本の売り上げを記録しました。

キャンペーン

『Vジャンプ』でのメディアミックスや、限定キャラクターの配布企画などが実施されました。

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