ガラスの動物園 (アルバム)

甲斐バンドの3rdアルバム『ガラスの動物園』は、1976年にリリースされました。当時としては異例の300時間という時間をかけて丁寧にレコーディングされた作品です。レコードの収録時間の関係で、通常よりも音量を下げて収録されているという逸話も残っています。

このアルバムは、甲斐よしひろが福岡の高校生時代に付き合っていた恋人との思い出やエピソードを、赤裸々に歌詞に綴ったことで知られています。当時の若者の恋愛模様や感情がリアルに表現されており、多くのファンの共感を呼びました。

2007年には、紙ジャケット仕様のデジタルリマスター盤として再リリースされています。このリマスター盤には、ボーナストラックとして「昨日鳴る鐘の音 (シングル・ヴァージョン)」と「テレフォン・ノイローゼ (TV MIX)」の2曲が追加収録されました。

収録曲は以下の通りです。

1. らせん階段
2. 黒い夏
3. 新宿
4. テレフォン・ノイローゼ
5. 東京の一夜
6. 昨日鳴る鐘の音
7. やせた女のブルース
8. 男と女のいる舗道
9. あの日からの便り
10. 悪いうわさ
11. ゆきずりの風

2007年リマスター紙ジャケ盤 Bonus Track

1. 昨日鳴る鐘の音 （シングル・ヴァージョン）
* ストリングスアレンジ：乾裕樹
2. テレフォン・ノイローゼ （TV MIX）

『ガラスの動物園』は、甲斐バンドの初期の代表作として、彼らの音楽性を確立する上で重要な作品と言えるでしょう。甲斐よしひろの個人的な経験に基づいた歌詞は、普遍的な感情に訴えかけ、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。

もう一度検索