ガルマン・ガミラス帝国

ガルマン・ガミラス帝国の概要

ガルマン・ガミラス帝国は、アニメ作品『宇宙戦艦ヤマトIII』及び『宇宙戦艦ヤマト 完結編』に登場する架空の恒星間国家です。また、リメイク版『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』に登場するガルマン星についても本記事で触れます。

概要

この帝国は、ガミラス帝国の後継国家として位置づけられ、一般には「ガルマン帝国」とも呼ばれます。国家の指導者であるデスラー総統が統治し、国の中心となる星はガミラス星で、もう一つの惑星は「スターシャ」と名付けられています。このデスラー総統は、国民の支持を受けて選ばれたことが劇中で示唆されており、独裁政治の象徴ながらも国民の信任がある体制となっています。首都には「デスラーパレス」という総統府が位置しています。

外交政策

ガルマン・ガミラス帝国は地球やシャルバート星に干渉せず、敵意が確認されていない限り軍事侵攻を控えるなど、一部では穏健な外交姿勢を見せています。しかし、前線にいる部隊が独自の行動を起こし、中立国への侵攻や暴走を起こすことがあり、その点が物語の緊張感を生んでいます。

当初は「ゴア帝国」という名称で、ナチス・ドイツを連想させる描写がなされていました。これにより、帝国は手強い敵として描かれることが多く、他の勢力との対立が深まります。

民族

ガルマン・ガミラスの住民は、主にマゼランから移住してきたガミラス民族と、銀河系の中心部に昔から住んでいたガルマン民族から成り立っています。かつてのガルマン民族は外宇宙に進出できるほどの力を持っていましたが、次第に衰退し、西暦2200年代にはボラー連邦に取り込まれ、厳しい支配下にありました。ガミラス民族は、外宇宙に進出したガルマン民族の子孫です。

本星

ガルマン・ガミラス帝国が位置する星は、銀河系の中心部にあるエメラルド色に輝く星です。この星には無数のクレーターが存在し、その中に都市構造が広がっています。かつては半球状のカバーに覆われ、浮遊可能な都市という設定もありました。また、衛星軌道上には多くの戦闘衛星があるため、軍事的には強固な防備がなされています。

軍事力

銀河系の中心部から侵攻を行うガルマン・ガミラス帝国軍は、東西南北に分かれた4つの軍に構成されています。艦艇のデザインは直線的で、ガミラス艦の特徴を受け継いでいます。艦艇は主に緑色を基調とし、特に回転速射砲塔を装備している点が際立っています。

歴史と劇中での描写

西暦2202年、デスラーは帝国再建を目指し、ガミラス星とイスカンダルを失った後、新たな母星を求める旅へ出ました。その旅の途中でボラー連邦からガルマン民族を解放し、独立戦争を展開し、帝国を設立します。

23世紀初頭には、銀河系内での侵略活動を進め、ボラー連邦との二大勢力の一翼としての地位を確立します。しかし、デスラーの独裁体制とガルマン民族の分派との間で激しい対立が生じ、内戦の様相を呈することになります。この内戦は、シャルバート信者による蜂起といった形で表面化し、物語のクライマックスを迎えます。

その後も連邦との戦争が続き、西暦2203年には異次元宇宙からの影響によって帝国は大きな危機に見舞われます。また、国家が抱える貧困や乱れた国力に示されるように、長期的な影響が国家に及びます。

リメイクシリーズとその背景

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』においては、ガルマン星の位置づけが再確認され、各事象が複雑に絡み合いながら物語が進行します。このリメイク版では、旧シリーズでの駆け足気味な設定を踏まえて、より現実味のある物語展開が意図されています。

主要キャラクター

ガルマン・ガミラス帝国には数多くのキャラクターが登場し、デスラー総統を筆頭に、軍指導者や参謀たちが帝国の行く末を左右します。また、社会の中で向き合うさまざまな葛藤を通じて、帝国の中身が描かれています。

このように、ガルマン・ガミラス帝国は『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの中で非常に重要な役割を担い、さまざまなエピソードを通じてその歴史や動向が語られています。

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