キア・セルトス

KIA セルトス (SELTOS)

セルトスは、韓国の自動車メーカーKIA（起亜自動車）が製造するコンパクトSUVです。この車は、ストニックとスポーテージの中間に位置し、コンパクトSUVセグメントにおいて非常に重要なポジションを占めています。特に、韓国、中国、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドではセルトスとストニックが共に販売されているのに対し、欧市場ではストニック、北米及びアジア市場ではセルトスが独自に展開されています。

概要

セルトスは、KIAのインド市場への第一歩を象徴する車種です。ヒュンダイのGBプラットフォームを採用しており、同じエンジニアリングを持つ他車種、例えばヒュンダイ・コナとも共有しています。このプラットフォームの採用により、安定した走行性能と居住性を実現しています。

初代（SP型、2019年-）

セルトスの製造は、インド・アーンドラ・プラデーシュ州アナンタプルにある工場で行われており、年産能力は30万台にも達します。このモデルは2019年6月20日にインドで初めて発表され、翌月には韓国での発売が始まりました。セルトスは特にインド市場でのKIA初の進出車となり、発売前から約32,000件の予約が入るなど、大きな期待が寄せられました。

インドでの販売が開始されたのは2019年8月22日であり、発売から数ヶ月で好調な販売を記録しています。11月にはフィリピン市場にも導入され、2020年にはインドネシアでも販売をスタートさせる予定でした。また、同年にはセルトスの電気自動車バージョンも期待されています。

セルトスは発売からの数か月間で、合計で40,649台を販売しました。特に韓国では、小型SUV部門において非常に早いペースで売上を伸ばし、発売からたった5ヶ月で国内販売台数が30,000台を突破。この成功はKIAにとって、新たなToyota RAV4やHonda CR-Vなど強力な競争相手と戦う上での重要なステップとなりました。インドでは2019年11月に14,005台が販売され、同月の乗用車全体の販売において4位に位置付けされています。

車名の由来

セルトスという名称は、ギリシャ神話に登場するヘラクレスの息子「CELTUS（セルトス）」に由来しています。この名前は、力強さとダイナミズムを象徴し、SUVとしての存在感を強調しています。

まとめ

KIAセルトスは、機能性、スタイル、そしてテクノロジーを兼ね備えた小型SUVであり、特にアジア市場においてその存在感を示しています。KIAの戦略の一環として、セルトスは新興市場にも適応した設計が施されており、これからの市場展開が大変楽しみな一台です。

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