キク!みる!

『キク!みる!』は、日本の内閣府大臣官房政府広報室が提供した、テレビによる政府広報ミニ番組です。2002年4月5日から2010年3月26日までの約8年間、毎週、フジテレビと関西テレビの系列局で放映されていました。

この番組の主な目的は、日本政府が推進する重要な施策や、国民生活に深く関わる最新の取り組みを、視聴者に分かりやすく伝えることでした。番組では、毎回特定のテーマを設定し、そのテーマに関連する場所や人物をリポーターが直接訪ね、取材する形式のVTRを中心に構成されていました。これにより、現代日本の社会の動きや、国の施策が現場でどのように展開されているのかを具体的に紹介していました。

番組のリポーターは、フリーアナウンサーであり元共同テレビアナウンサーの相川梨絵氏が務めました。また、ナレーションは畠山美和子氏が担当しました。

レギュラー放送時間は、フジテレビでは毎週金曜日の午後10時52分から午後11時00分まで、関西テレビでは毎週木曜日の午後9時54分から午後10時00分まででした。関西テレビでの放送はフジテレビより6日遅れていました。

ただし、この番組は編成上の都合により、放送時間が度々変更されることがありました。特に、フジテレビ系列で期首特番などが組まれる際には、放送時間が通常より遅い時間に繰り下げられるケースが少なくありませんでした。

具体的な例としては、2008年夏には北京オリンピックの中継が影響し、関西テレビでの2008年8月14日放送分とフジテレビでの2008年8月15日放送分が、いずれも2008年8月15日の午後2時07分から午後2時15分という通常とは大幅に異なる時間帯に移動して放送されました。

また、年末年始の特別番組編成の影響も大きく、2009年元日に関西テレビで、1月2日にフジテレビでそれぞれ放送予定だった回は、放送日自体が変更されました。元日予定分は前年の2008年12月27日土曜日の午後5時24分から午後5時30分に、1月2日予定分は年明けの2009年1月5日月曜日の午後2時27分から午後2時35分に、それぞれ時間を移して放送されました。

同様に、2009年の大晦日に関西テレビで、2010年の元日にフジテレビで放送予定だった回も、年末年始特番の影響で放送日と時間が変更されています。大晦日予定分は、同日午後3時55分から午後4時00分に、元日予定分は、2010年1月6日水曜日の午後2時07分から午後2時15分にそれぞれ放送されました。

このように、番組はその期間中、レギュラー放送時間以外での放映となることが少なくありませんでした。

番組は2010年3月26日の放送をもって終了しました。これは、当時の政府の事業仕分けにおいて、政府広報に関する予算が見直され、削減されたことが直接的な原因とされています。

なお、フジテレビが制作する政府広報番組としては、他に全国ネットで放送された『そこが聞きたい!ニッポンの明日』などがあります。かつてはフジテレビの公式サイト内に番組ページも存在しました。

もう一度検索