キケ・ペレス

エンリケ・"キケ"・ペレス・ムニョス

エンリケ・"キケ"・ペレス・ムニョス（Enrique "Kike" Pérez Muñoz）は、1997年2月14日にスペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ州ガルベスで生を受けたプロサッカー選手です。中盤を主戦場とするミッドフィールダーとして知られ、現在セリエAのヴェネツィアFCに所属しています。

クラブキャリア

地元のカスティーリャ・ラ・マンチャ州ガルベスで少年時代を過ごしたキケ・ペレスは、2013年にラージョ・バジェカーノのアカデミーに入団し、本格的なキャリアをスタートさせました。ラージョでは順調に昇格を重ね、リザーブチームであるBチームにまで到達しましたが、トップチームの一員として公式戦に出場する機会は得られませんでした。

トップチーム昇格が叶わなかったキケ・ペレスは、新たな環境を求めました。そして2017年8月9日、セグンダ・ディビシオン（スペイン2部リーグ）に所属していたCDルーゴと2年間のプロ契約を締結します。しかし、ルーゴでの最初のシーズンは、クラブの提携チームであったCCDセルセダへ期限付き移籍することになります。続く2シーズン目には、同じくセグンダ・ディビシオンの強豪レアル・バリャドリードのリザーブチームへとレンタルされました。

レアル・バリャドリードのリザーブチームでのプレーは、彼のキャリアにおいて重要な転機となりました。ここで安定したパフォーマンスを披露し、その才能が高く評価されたのです。レンタル期間が終了した後、バリャドリードはキケ・ペレスの完全移籍を決断します。2019年6月14日、彼はレアル・バリャドリードと4年契約を結び、正式にクラブの一員となりました。そして2020年8月11日には、念願だったトップチームへの昇格が正式に発表され、プリメーラ・ディビシオン（スペイン1部リーグ）の舞台に立つことになります。

レアル・バリャドリードのトップチームでプレーする中で、さらなる出場機会や経験を積むため、キケ・ペレスは期限付き移籍を経験します。2022年1月13日には、同じくプリメーラに所属していたエルチェCFへ、そのシーズンの終了までのレンタルで加入しました。エルチェでの期間を経てバリャドリードに戻った後、2023年8月10日には、彼が育成年代を過ごした古巣ラージョ・バジェカーノへ、1シーズンの期限付きで復帰することになりました。ラージョ・バジェカーノでもトップチームの一員としてプレーしました。

ラージョでのレンタル期間を終えた後、キケ・ペレスはイタリアへの移籍を決断します。2025年1月29日、セリエAのヴェネツィアFCが彼の獲得を発表しました。ヴェネツィアFCとは2年半の契約を締結し、新たな挑戦の地でミッドフィールダーとしてチームに貢献しています。

キケ・ペレスは、スペイン国内での複数クラブでのプレー経験を通じて、確かな技術と戦術理解を深めてきました。今後のさらなる活躍が期待される選手です。

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