キッシ〜ズ

キッシ〜ズ

『キッシ〜ズ』は、漫画家・山田也によって描かれた日本の少女漫画作品です。集英社が発行する漫画雑誌『マーガレット』にて連載され、読者から大きな支持を得ました。単行本は全16巻が刊行されており、さらに、本編の主要人物たちの子供たちを主人公にした番外編『キッシ〜ズ・キッズ』が全1巻として発売されています。

物語の概要

物語は、主人公である女子高校生の錦戸 果歩（にしきど かほ）が、父親の海外赴任を機に家族と離れて日本に残ることを選択したことから始まります。果歩は、親友のみよ志（みよし）とユメと共に、共同生活を送ることを決めます。新しい生活が始まった矢先、彼女たちが暮らす家の隣に、学校で絶大な人気を誇る存在である飴屋 民人（あめや たみと）を含む5人組が引っ越してきます。彼らの正体は、実際にアイドルグループ「ジャンプ」としてデビューすることが決定していたメンバーたちであり、隣家が彼らの寮として使われることになったのです。女子高生3人の共同生活と、人気アイドルグループ5人の寮生活が隣り合わせになったことで、物語は予想外の展開を迎えます。

あらすじ

父親の海外赴任を機に、日本に残り高校生活を続けることになった果歩。彼女は気心の知れた親友であるみよ志、そしてユメと共にひとつ屋根の下で暮らすことになります。賑やかで楽しい共同生活が始まったのも束の間、彼女たちの日常は隣に引っ越してきた5人の男性によって一変します。彼らは、果歩の通う高校でも注目の的である民人をはじめとする面々で、実はデビューを控えたアイドルグループ「ジャンプ」のメンバーでした。隣家は彼らの寮として使われることになり、女子高生3人組とアイドル5人組の交流が始まります。

最初は隣人として接していた果歩たちですが、アイドルという華やかな世界の住人である彼らとの距離は徐々に縮まっていきます。特に、主人公の果歩は民人との間で特別な感情を抱くようになり、やがて二人は恋人同士へと発展します。しかし、公にはできないアイドルと女子高生という関係は、様々な困難を伴います。また、「ジャンプ」のメンバーである震（しん）も果歩に好意を寄せており、複雑な恋愛模様が展開されます。みよ志も「ジャンプ」のメンバーである次郎（じろう）と惹かれ合い、ユメもまたメンバーの保（たもつ）と恋仲になります。残るメンバーの咲哉（さくや）を含めた彼らと、果歩、みよ志、ユメの3人それぞれの関係性が丁寧に描かれ、友情、恋愛、そしてそれぞれの夢を追いかける若者たちの青春が鮮やかに紡がれていきます。彼女たちの通う高校の教師である近藤（こんどう）も登場し、彼は「ジャンプ」の熱狂的なファンとして物語に彩りを添えています。

アイドルという特殊な環境下での恋愛や、それに伴う葛藤、そして未来への不安を抱えながらも、互いを支え合い成長していくキャラクターたちの姿が読者の共感を呼びました。本編終了後には、主人公たちの子供たちの世代を舞台にした番外編『キッシ〜ズ・キッズ』も描かれ、作品の世界観を広げています。

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