キネメロ

アルバム『キネメロ』の紹介

『キネメロ』は、木根尚登のセルフカバーアルバムであり、2012年7月4日にリリースされました。このアルバムは、芸能事務所のよしもとミュージックから発売され、木根にとってはソロデビュー20周年を記念する重要な作品となっています。四作連続のベストシリーズの三作目にあたる本作は、彼が過去に多くのアーティストへ楽曲を提供した中から自身のバージョンを再録音したものです。

アルバムの特色

『キネメロ』の特筆すべき点は、ファンからの投票結果を元に収録された楽曲が並べられていることです。人気の高い楽曲が聴きやすい形で提供されており、曲順もファン投票の1位から12位までの順に収められています。このようにリスナーとのつながりを大切にしたアルバムは、リスナーにとっても特別な一枚と言えるでしょう。

収録楽曲の解説

アルバムには、多くの名曲が収められています。例えば、「さくらの花の咲くころに」は、元々渡辺美里のアルバム『ribbon』に収録されている楽曲です。この曲の持つ温かいメロディーと歌詞は、多くの人に親しまれています。

次に、「PURE SNOW」は、佐々木ゆう子のシングル曲であり、木根のアレンジにより新たな魅力が引き出されています。

さらに、「あてのない闇」は宇都宮隆のアルバム『easy attraction』からの楽曲であり、深い感情を伝える作品です。「LOVE SONGは歌わない」は葛城哲哉の作品を元にしたもので、木根の独特な解釈が楽しめます。

「Melody」は浅香唯のシングルで、木根にとって初めてアイドルのシングルA面に採用された曲でもあるため、特別な意味を持っています。「何故…」は木村由姫のアルバムから、そして「あなたが近くに」は小室みつ子の作品です。

日置明子のシングル曲「永遠より長いキス」も収録されており、情感豊かなアレンジが施されています。「あしたの私に会いに来て」は鈴木亜美のアルバム名でもあり、未来への期待感があふれています。さらに、「LULLABY～夢のままで～」は吉田栄作のアルバム収録曲で、心安らぐメロディが魅力です。また、「恋と愛の距離」は田中裕子の楽曲をアレンジしており、恋愛における複雑な感情を描いています。

最後に、「嵐のち晴れ」は椎名へきるのタイトル曲で、アップテンポなリズムが印象的です。木根はそれぞれの楽曲に自身の好みを反映させつつ、新たな魅力を引き出しています。

制作クレジット

このアルバムのクレジットには、木根尚登自身がプロデューサーとして名を連ねているほか、藤井徹貫やエンジニアのあべとおる、山下啓之も参加しています。音楽制作に関して様々な才能が結集しており、全体として高いクオリティが保たれています。

デザインは住吉昭人が手がけ、写真は阿部薫によるもので、視覚的にも楽しませてくれます。また、A&Rは和泉かなが担当しており、アルバム全体にわたるプロデュースのクオリティが感じられます。

結論

『キネメロ』は、木根尚登のキャリアの集大成ともいえる一作品であり、多くのファンに愛される要素が詰まっています。彼の多才さと、過去の名曲への新しい解釈を楽しむことができるアルバムです。

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