キプリオス

キプリオス：輝けるステイヤーの物語

2018年5月18日生まれのアイルランド産競走馬、キプリオス。その名は、地中海東部の島、キプロスに由来するといわれています。デビューから6歳シーズンまで、数々のG1レースを制覇し、競走界にその名を刻み込んだ彼の軌跡をたどってみましょう。

2歳シーズン (2020年): ゴールウェイの未勝利戦でデビューを飾り、見事勝利を収めます。続くゼットランドS(G3)では6着と結果を残せませんでしたが、将来性を予感させるデビューとなりました。

3歳シーズン (2021年): 条件戦で勝利を収めますが、[ダービートライアルステークス]では4着と期待を下回る結果に終わりました。

4歳シーズン (2022年): このシーズンからキプリオスの真の実力が開花します。ヴィンテージクロップS(L)では全兄Search For A Songとの兄弟ワンツーフィニッシュを達成。続くレヴモスS(G3)では圧勝し、勢いに乗って英ゴールドカップへ挑みます。英ゴールドカップでは、3連覇中の名馬ストラディバリウスらを抑え、見事G1初制覇を成し遂げました。さらに、[グッドウッドカップ] 、愛セントレジャー(G1)、カドラン賞(G1)とG1を4連勝する快挙を達成。その年のカルティエ賞最優秀ステイヤーに選出される栄誉にも輝きました。

5歳シーズン (2023年): 関節炎を発症し、英ゴールドカップを回避。愛セントレジャー(G1)では2着に敗れ連勝記録がストップ。英チャンピオンズLDC(G2)では2着と、このシーズンは勝利を手にすることができませんでした。

6歳シーズン (2024年): ヴィンテージクロップSで始動戦を制し、レヴモスS(G3)も勝利。そして、2年ぶりの英ゴールドカップ制覇を果たし、復活を遂げます。続く[グッドウッドカップ]でも圧勝しG1連勝。愛セントレジャー(G1) 、カドラン賞(G1)とG1レース3連勝、そして英チャンピオンズロングディスタンスカップ(G2)と6歳シーズンは7戦全勝という素晴らしい成績で幕を閉じました。

血統: キプリオスの血統背景も注目に値します。半兄にはプリンスオブウェールズSを制したFree Eagle、全兄には愛セントレジャーを連覇したSearch For A Songがいます。これらの近親馬たちの活躍も、キプリオスの成功に貢献したと言えるでしょう。

まとめ: キプリオスは、デビューから6歳シーズンまで、数々の困難を乗り越え、数々の栄光を手にしました。兄弟との競演、強豪との死闘、そして故障からの復活劇など、彼の競走生活は、ドラマチックで感動的な物語に満ち溢れています。彼の偉大な功績は、長く人々の記憶に刻まれることでしょう。今後の活躍にも期待が高まります。

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